ファイターズ
《ハム番24時》12月25日
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今季中、気になっていたことがあった。ルーキー・細野の登場曲だ。7月3日のロッテ戦でエスコン初先発を果たし、かかったメロディが30代の記者にとって懐かしかった。人気バンド「RADWIMPS」の「ヒキコモリロリン」。2005年3月に発表された楽曲で、記者は当時中学生。ドラ1左腕は、まだ3歳だったはずだ。
鎌ケ谷で自主トレ後の細野に、話を振った。聞けば、大のRADWIMPSファンだという。「大学3年生ぐらいからハマって、いろんな曲を聴いて、ライブにも行きました」と明かし、続けて同曲を登場曲に選んだ理由を教えてくれた。「ラッドの中でもけっこうマニアックなところに行きました。全部好きなんですけど、あの歌は『母ちゃんに礼を言う ありがとう』という歌詞があって、あの日は親が見に来ていたので、ここを聴かせたいなと。あとはこれを機に、ファンの人にも知ってもらえたらと思ったので。今まで両親には、ずっと自由に、好きなことをやらせてもらってきた。でも、あまりちゃんと感謝を伝えたことがなかったので、曲で伝えさせてもらいました」。スタンドの両親を想う感動的な選曲理由に、2児の父でもある記者は思わず胸が熱くなった。
「来年も基本は同じ曲でいくつもりです。他に良い曲があれば、ラッドで探します」と細野。来季はエスコンで、「RADWIMPS」がたくさん聴けることを期待したい。