加藤貴之 トークショーで「12勝」宣言「貯金ができて、長いイニングを投げるのが最高」
観客と笑顔でハイタッチをする加藤(中央)=撮影・松本奈央
ディナー&トークショーで来季の目標を公言
日本ハムの加藤貴之投手(32)が16日、池田隆英投手(30)と共に苫小牧市を訪れ、ベルコ主催のディナー&トークショーに出演した。
左腕エースは約150人の聴衆の前で、来季の目標を「12勝」に設定。2年連続の2桁勝利をノルマに掲げた。
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自身初の10勝にも猛省 「野手と中継ぎのおかげ」
精密なコントロールを武器に、来季もローテーションの軸を担う。今季は自身初の10勝をマーク。チームの上位躍進を支えながらも、喜び以上の悔しさが胸に残っている。
「2桁勝っても、完投は3なので…。池ちゃんや中継ぎのおかげで勝てた試合がたくさんある。7対3ぐらいで野手と中継ぎのおかげ。もっと負けを減らせたらいいなっていうのが一番です」
ともに先発ローテを支える伊藤&山崎から刺激
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勝ち星よりも重要視するのは貯金の数だ。投手2冠に輝いた伊藤は14勝5敗、山崎も10勝6敗と大きく勝ち越しに成功。2人の活躍が強い刺激になっている。
「僕は10勝9敗で結局『1』なので。先発をやる以上は勝ちを増やして、貯金ができて、長いイニングを投げるのが最高。そこを来季も目指して、しっかりオフも取り組みたい」
会場を盛り上げた加藤(左)と池田
足元を見つめ直すベテラン左腕
高い目標を掲げる一方で、競争心も忘れていない。台湾の古林睿煬(グーリン・ルェヤン)の加入や、福島ら若手の台頭もあり、先発枠を巡るハイレベルな争いが予想される。
「若い子で良い投手も増えている。今年以上の数字を残さないと。(貯金は)5いけたらデカいですよね。頑張ります!」
口数は決して多くないが、胸には熱い思いを秘める。正確無比なサウスポーは、来季も淡々と白星を積み上げる。
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