ファイターズ
2024/12/17 19:35 NEW

鈴木健矢は新天地でも下手投げ継続へ「そこに需要がある」 赤ヘル打線の安打製造機からメッセージも

鎌ケ谷でキャッチボールをする鈴木=撮影・近藤裕介

現役ドラフト〝2巡目指名〟も前向き

 現役ドラフトで日本ハムから広島への移籍が決まった鈴木健矢投手(27)が17日、鎌ケ谷で自主トレを行い、新天地に臨む決意を明かした。同制度史上初の〝2巡目指名〟を受けた右腕。「1巡目はマスト(指名をする必要がある)じゃないですか。(指名をしない選択もできる)2巡目で選んでくれたということは、逆に求められているということだと思う」と前向きに受け止めている。

当時の連絡に頭は真っ白

 電話は突然だった。連絡があったのは、現役ドラフト当日の9日、午後4時30分。「びっくりしました。対象選手にはもう連絡が行っていると思っていて、ノーマークでした」と頭が真っ白になった。

 すぐに、お世話になった先輩たちに報告した。「一発目、まずは宮さん(宮西)に電話を掛けて、『(現役ドラフト)お前?』とか言われて。『お前かー』と。僕も頭が真っ白だったので、会話を覚えていないんですけど、自主トレを一緒にやらせてもらった加藤(貴)さん、玉井さんにも連絡しました。加藤さんとはもともと沖縄に先乗りで行って、メシに行く予定だったんですけど、それが行けなくなっちゃったので、『まあタイミングが合ったらまた行こう』と言ってくれて、という感じでした」。頼れる仲間から励まされ、徐々に現実を受け入れていった。

「カープと対戦するのが嫌だった」

 広島には〝嫌な〟イメージがある。「何回か投げていますけど、カープは嫌なイメージしかないです。初めて投げたときも、松山さんにホームランを打たれて、その次が押し出し、押し出しみたいなのをやった。今年は負けが付きましたし。セ・リーグの中だったらカープと対戦するのが嫌だった感じがしますね」。チームメートとなれば逆に、強力打線はポジティブだ。「なので、対戦しなくなって良かったです」と笑顔を見せた。

打たせて取るタイプには頼もしい

 新庄監督の助言で習得したアンダースローは、広島に行っても継続する。「そこ(アンダースロー)があって、選んでもらえたと思う。カープにいないタイプなので。そこに対しての需要があると思う。下(手投げ)はなかなかいないので、そこを生かしていければいい」と力を込め、「広島は守備が堅い印象がすごくあります。菊池さん、矢野くん、外野手には秋山さんもいますし。僕は打たせて取るタイプなので、守備の面ですごく頼もしい、頼りになるというイメージです」と、マツダスタジアムでの活躍を思い描いた。

食事した時も優しかった秋山 LINEで不安な気持ちが…

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい