玉井大翔が広島移籍の鈴木へエール「お互いに頑張りたい」〝俊介塾〟入門前の秘話も…
現役ドラフト当日に「まさか…?」
日本ハムの玉井大翔投手(32)が18日、エスコンフィールド北海道で自主トレを行い、現役ドラフトで広島への移籍が決まった鈴木健矢投手(27)へエールを送った。
突然の連絡だった。現役ドラフト当日の9日、鈴木からの着信を確認した玉井は、その意味を察していた。
「健矢から電話が来ることは珍しいので、まさか…? って聞いたら『はい。広島へ行きます』って。僕とあいつは今年、一緒にファームでくすぶっていたのでチャンスじゃない? って話をしたら『僕もそう思っています』と言ってました」
環境の変化でハマる姿を想像
現役ドラフトをきっかけに、新天地で飛躍を遂げる選手は多い。水谷や中日・細川らが大化けした例もあり、環境の変化は野球人生のターニングポイントとなり得る。
赤いユニホームに身を包む鈴木の姿を想像し、いたずらっぽい笑みを浮かべた。
「セ・リーグの方が向いているんじゃないかな? って気がしています。今年もファームで調子は悪くなかったし抑えていたので、普段のピッチングができれば勝負できる。前半にバ~ッと勝って、中盤にちょっとハマる姿をイメージできます」
ミスターサブマリンへの弟子入り助言 パイプ役も引き受けたが…
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鈴木は2年前のオフから、アンダースローの達人だった元ロッテの渡辺俊介氏(48、かずさマジック監督)の元を訪れ、下手投げの極意を教わっている。〝ミスターサブマリン〟への弟子入りを助言したのは、他でもない玉井だった。
「僕が最初に、俊介さんに見てもらったら? って話をしました。健矢からも『見てもらいたいです。話をつけてください』って感じで言われて、俊介さんに伝えました」
快くパイプ役を引き受けたはずだったが、その後は鈴木への連絡を失念。「かずさマジックに健矢の高校の後輩がいて、結局そこから連絡を取っていました。僕のところには、後から『行くことになりました』って連絡が来ましたね。(関係を)つなげきれませんでした」と最終的に本人任せとなった一連の出来事を、苦笑いで振り返った。
今オフも合同自主トレ続行プランも
チームを移っても、関係性は変わらない。年明けには3年連続で、かずさマジックの本拠地・君津球場で合同自主トレを行うプランもある。「チームは違うけど、楽しくできたらいいなって考えてます。アンダースローは貴重な存在だし、活躍できると思う。お互いに頑張りたいです」。そろっての復活劇を、多くの人が待ち望んでいる。