上川畑大悟 ミレニアム世代台頭にライバル心「僕らの世代が主力を張らないと」 オフの癒やしはまな娘と…
昨季、チームを引っ張った2000年度組
ミレニアム世代には負けられない。日本ハムの上川畑大悟内野手(27)が22日、鎌ケ谷で自主トレを行い、台頭著しい2000年生まれのチームメートたちに闘争心を燃やした。
水野に田宮、水谷に万波… 「きてますね、あそこ(の世代)」
昨季は二遊間を組むことも多かった水野や、田宮、水谷ら00世代のメンバーが次々ブレーク。その他にも、18本塁打の万波、来季の開幕投手に決まっている金村、同じく開幕4番を明言された野村ら、高いポテンシャルを誇る選手が並ぶ。
上川畑は「いやー、 きてますね、あそこ(の世代)。僕らの世代は4月、全員が2軍だった。みんなでもっと頑張らないと」とライバル意識を隠さなかった。
魅力的な面々が顔を揃える〝上川畑世代〟
〝上川畑世代〟も、清水、浅間、石川、福田、今川、宮内ら実力者揃いだ。全員が本領を発揮すれば、チーム力は格段にアップする。
「年齢的にも、僕らは脂が乗ってくる時期。僕らが主力を張っていないといけない立場。なんとか僕らの世代で、もう少し存在感を出せれば、チームの活性化につながると思う。そこは同世代で、頑張ってやっていきたいです」と力を込めた。
前日に清水の結婚式に出席 「盛れていました」
友の晴れ姿を見て、気持ちを新たにした。21日に同学年の石川、浅間らと清水の結婚式に出席した。
「幸せそうでした。いつもよりかっこつけていましたね(笑)。でも本当にかっこ良かったです。盛れていました」と冗談交じりに祝福した。
息ピッタリの〝相方〟から刺激も
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大悟と大基で〝大ちゃんず〟の浅間とは、普段から野球の話をすることも多いという。
「同じ右投げ左打ちなので、通じる部分もありますし、やっぱり同級生なので。(浅間は)ポテンシャルがありますし、パワーもありながら器用さもあるので、すごい。僕はパワーがないので、だましだましやるしかないんですけど。うらやましいなと思います」。同学年で刺激し合いながら、互いを高め合っている。
来季の目標は規定打席クリア GG賞も見据える
来季の目標は「規定打席」。その先に狙うのは、「1回は取りたい」と憧れているゴールデングラブ賞だ。
「僕は守備を売りにしている。でも、(賞を)取るためには打って試合に出続けないといけない。そこのバランスは大事ですけど、出続けさえすれば(受賞が)見えてくると思うので、そこは頑張りたい」と意気込んだ。
ショートストップの難しさを再認識
今季は二塁を任されることが多かったが、水野の離脱時などは本職の遊撃も守り、発見があった。
「セカンドは、ショートに比べて負担は少ない。セカンドをやりながら一時期、水野のけがでショートをやった。めっちゃきつかったです。セカンドだと(ゴロを)待って取れるんですけど、ショートはある程度、攻めていかないとファーストが間に合わない。送球で一つでも、『くっ』と力を入れないと届かなかったり、そういう体力面もある。セカンドからショートに行くのは、なかなか大変。ショートの方が出力的に断然、大きいので、その出力を常に出せる準備をしておかないとといけない」。現在はシーズンの疲れを取りつつ、来季へ向けて定期的に体を動かして〝遊撃仕様〟の体を構築中だ。
こだわるのは守備位置ではなく出場機会
遊撃でも二塁でも、必要とされたポジションで役目を全うする覚悟がある。
「来年どっちをやるかは分からないですけど、ベーシックにショートを守れるようになっておかないと。今後の選手としてのキャリアを考えても、絶対にショートを守れる方が良い。ただ、ポジションは監督が決めることなので、僕は準備するだけ。(二遊間)どっちが良いとかはないです。試合に出たいので。どっちの準備もします」と前を向いた。
大切な家族との時間 「この時期はずっと子どもと一緒」
自主トレに励む日々の中で、癒やしは2歳のまな娘と過ごす時間だ。
「この時期はずっと子どもと一緒にいる。こんなに一緒にいる時間は、シーズンではなかなかないので、『こういう一面もあるんだ』って、そういうのが見られてうれしいです。ちょっと一緒にいるだけでは見られない一面なので。まだ少し単語をしゃべるぐらいなんですけど、最近はパパって言わせるのにハマっています。照れてあんまり言わないんですけど、それがまたかわいいです。ディズニーにも行きましたけど、まだ何のことか分かっていないですね。乗り物に乗っている時より、普通に走っている時の方が楽しそうでした(笑)」。優しいパパの顔を見せた。
味わった短期決戦の醍醐味 狙うはリーグV&日本一
今季は初めてのクライマックス・シリーズを経験し〝その先〟への気持ちをより強くした。
「どうしてもレギュラーシーズンだと、自分の成績のことを考えてしまうんですけど、ああいう短期決戦はチームが勝てばいいので、一つになれる試合だとあらためて感じました。チームとして勝つためにプレーするのは楽しいですし、一致団結できて一つとなって盛り上がれる感じがすごく楽しかった。来年は日本シリーズに行きたいですし、そこを目標にやっていきたいです」。チームを支える守備職人が同世代の仲間たちとともに、夢の日本一まで駆け上がる。