日本航空北海道は強豪・東海大福岡に惜敗 札幌山の手も初戦敗退【ウインターカップ女子】
■全国高校バスケットボール選手権 第1日(12月23日、東京体育館)
▽女子1回戦 日本航空北海道60-63東海大福岡、札幌山の手70-81東京成徳大
全国の壁は厚かった―。日本航空北海道が今夏の高校総体4強の東海大福岡と激しく競り合ったが、惜しくも3点届かず敗退した。U17日本代表にも選出されているPF庵原有紗(2年)が両チーム最多タイの21得点と奮闘。1期生が最終学年となる来年こそ、全国制覇を狙えるチームを構築する。また、昨年4強進出の札幌山の手も東京成徳大に力負けした。
「まさか、あそこから3ポイントを打つとは」
60-60で迎えた第4クオーター(Q)残り3.7秒、東海大福岡のSF浜口ゆず(2年)に3点シュートを沈められた。1ゴールが勝敗を決する展開となったため、インサイドを固めて反撃を狙ったが、強豪校エースの実力を見せつけられた。日本航空北海道の矢倉直親監督(62)は「まさか、あそこから3ポイントを打って決めてくるとは。仕方ないと思います。相手の方が素晴らしかった」と脱帽。
第1Qは14-13とリードしたが「攻撃が消極的だった」(矢倉監督)という第2Qは10-22と圧倒されて、試合を折り返した。「いつもやっているように強気で行きなさい」という矢倉監督の言葉に発奮。第3Q途中には最大19点差を付けられたが、前半決められなかった3点シュートが成功するようになり、徐々に点差を縮めていく。そして第4Q、50-56からSG宇都鈴々奈(2年)が3点シュートを沈めると、53-58からもシュートを決め、55-58からは再び3点シュート。怒涛の連続8得点で試合を振り出しに戻した。その後、一進一退の攻防を繰り広げたが、わずかに及ばなかった。
宇都が怒濤の連続8得点で同点に追いつくも…
エンジンがかかるのが遅かった。宇都は結果的に3点シュートが11本中3本、フリースローも4本中1本に終わり、試合後は涙に暮れた。「ちょっと消極的だったと思う。後半開き直って打ったら入り出したので、打てば入る子なんですけど、その辺が難しかったですね」と矢倉監督。