【タイトル未定の日常】#36 初期メンバーの冨樫優花と阿部葉菜が語るこれまでの道のり
1月25日に5人体制のお披露目ライブ
タイトル未定は新メンバー2人が加入し、5人体制となった。来月25日のお披露目ライブで新体制の活動も本格化する。11日にはフジテレビ系列で放送されたFNS歌謡祭に出演するなど、着実にステップアップを遂げている。今回の「タイトル未定の日常」では、結成当初から所属する冨樫優花と阿部葉菜に、グループの歩みと現在地について語り合ってもらった。
2020年の単独公演は「本当に人が集まらなくて」
阿部「デビューライブこそお客さんが結構来てくれたけど、2020年の単独公演は本当に人が集まらなくて、対バンとかもあんまり出てなかったよね」
冨樫「もう20年の記憶がないよ(笑)」
阿部「当時は北海道にあんまりアイドルグループがいなかったしね。単独公演をやっていたイメージが強くて、そこが本当にお客さんは少なかった。そのときは『踏切』とか『いつか』とか、本当に全部好きな曲だったから自信はあったけど、単独公演のお客さんが6人とかだと『あれ? 思っていたのと違うな~。この自信は意外と違うのかも』って思っちゃう瞬間は何回もあった」
冨樫「私はアイドル活動が初めてで、好きなアイドルが主にハロー!プロジェクトさんだったから、日本武道館や大きなアリーナのライブを応援しながら見ていて。タイトル未定は事務所もゼロから作っていた中で、そんな簡単に憧れのアイドルのようにはいかないと想定していたけど、なかなかお客さんが集まらなかったり、数字の現実も見たね。でも頑張っていたら必ず誰か見てくれると信じながらやってたよ」
阿部「希望はずっとあった。曲は間違いなくいいし」
冨樫「メンバーはみんな同じ気持ちだったよね。自分たちの立場も分かった上で同じ方向を向いていたと思う」
阿部「根拠のない自信があったね」
冨樫「それはみんなあった」
初めての東京遠征で何かが変わった
阿部「お客さんの見ている感じが変わったなって感じたときが3個あるんだよね。1個目が遠征をし始めたときで、20年10月にあった初めての東京遠征。私たちのお客さんはゼロだっていう気持ちで臨んだツーマンライブだったけど、実はめっちゃ来てくれていた。配信ライブとかもしていたし『見てくれていたんだ、見えないところにもちゃんと届いていたんだ』って思えたのがそこだった。あとはササキフェス」
冨樫「あー! 分かる!」
阿部「21年の夏かな? 開歌っていうグループさんの元メンバーの佐々木亜実ちゃんが主催するライブで」
冨樫「見つけてもらえた感覚があったよね。タイトル未定が楽曲派と言われるようになってからの対バンだった」
阿部「出演する対バンのタイプが変わったときだったよね。そのササキフェスで『めっちゃタイトル未定いいじゃん!』ってなって、一気にお客さんが増えた気がする。多分、これは今いないメンバーもそう言うと思う。そして、その年末のアイドル楽曲大賞で推し箱部門とアルバム部門で1位を取ってからは、もうすごかった。その3つが大きかった」
冨樫「その3つは確かに大きかったね。私はどこっていう記憶より東京遠征に行くたび、ちょっとずつ増えていったように感じてた」
阿部「22年のTIFメインステージ争奪ライブで優勝した後も見られ方が変わったよね。『あのグループね。メインステージ勝ったなら行こうかな』っていうきっかけにはなってたと思う」
冨樫「ファンの方も『タイトル未定はいいぞ』っていう風にたくさん広めてくれたよね。SNSで拡散してくださったり、友達から聞いて来ましたっていう人も多かったな」
「群青」のリリースがすごく遠くに感じる
阿部「今年は本当にいろいろあったけど、みんなが口を揃えて『群青』のリリースは今年じゃないだろって言うね(笑)。すごく遠くに感じる」
冨樫「MV撮ったのが今年だって信じられない。絶対違う!」
阿部「雪まつりの映像とかもみんなで見た時に『えっ!嘘』みたいな(笑)。こんなに1年が長く感じたことはなかったかも。普通は大人になっていくにつれて、1年が早く感じるはずなのに、今年はもう3年ぐらいやっている気がするよ」