《平川弘のCool Eye》菅、岡村が去った後、札幌はどうすべきか
代表歴もある菅が広島に移籍
FW菅が広島へ移籍することになった。神戸との争奪戦だったようである。こちらも来季ACLを見越しての補強である。菅は26歳の若さだがJ1リーグ250試合出場、A代表歴もあってけっこうなキャリアがある。代表キャップはE1選手権のB代表なので、私はA代表とは認めないが(笑)。ウイングバック、3バックのストッパー、4バックのサイドバック、シャドーとそこそこのレベルでこなしてくれるのは助かるはずだ。使い勝手がいいので、給料下げて来季残せば良かったのに…。
売り出し中のMF東とポジション争いか
広島の左ワイドには売り出し中のMF東がいる。この前、札幌がチンチンにされた若者で菅とはタイプが異なる。チョンボが少ない堅実な菅のプレースタイルは神戸よりも広島の方が合っていると思う。だが元日本代表とて、相当頑張らないと新チームではポジションを獲れないと思う。静岡と並んで広島というところは独特の空気感がある土地柄。小樽育ちの好青年が馴染めるかどうか少々心配である。
成長した岡村の町田移籍は痛い
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DF岡村が町田に移籍することになったらしい。違約金を払ってまで岡村を獲得する町田はサイバーエージェントだからお金があるんだね。福岡からMF前寛之も獲ったし、ACLを見据えての補強なのだろう。MF青木は残留を表明したが岡村が出ていくのは残念だ。しかし岡村がここ数年、札幌で示したパフォーマンス、貢献度を考えれば引き抜かれるのは仕方ない。札幌がJ1で魅力あるチームであり続けられなかったのだから。岡村は最初、ストッパーでビルドアップや球出しは下手くそだったが、成長して真ん中のリベロもできるようになった。ペトロヴィッチ監督が育てたディフェンダーと言っていいだろう。
札幌で身に付けたフィード能力を忘れないで
町田のサッカーは守備がベースで、特に最終ラインは体を張れる堅いディフェンダーじゃないと黒田監督は使わない。そういう意味では岡村のプレースタイルは町田に合っていると思う。岡村は肉弾戦が大好きだからね。町田のゴール前でクロスボールをはね返す姿が目に浮かぶが、札幌で身に付けたフィード能力を忘れないでほしい。岡村がいなくなると、MF宮澤もシーズン通しては難しい年齢だし、DF家泉もまだ経験不足なので、センターバックの補強は必要だろう。センターバックもできるDF大﨑の動向が気になるところだが。そしてMF浅野が名古屋へ行くことになったらしい…。これに関しては次回で。