コンサドーレ
2024/12/24 19:10

札幌DF中村桐耶が広島移籍の菅先輩の思い受け継ぐ「直接声をかけていただいて…」

「サンタ隊」として札幌の支援学校を訪問したDF中村=撮影・工藤友揮

初の「サンタ隊」として札幌の支援学校を訪問

 北海道コンサドーレ札幌が毎年12月に実施している、福祉施設や特別支援学校などを訪問する「サンタ隊」。24日はDF中村桐耶(24)が、市立札幌北翔支援学校を訪れた。

 オープニングではサンタクロースに扮したドーレくんやコンサドールズのメンバーが、クリスマスソングに合わせてダンス。続いて子供たちの前に登場した中村が華麗なリフティングを披露すると、体育館に歓声が響き渡った。その後は中村やドーレくんがGKとなってPK対決するなど、18人の児童、生徒たちと楽しいふれ合いのひとときを過ごした。

「元気づける力になれているのかな」

 コロナ禍の影響などもあって、今回が初めてのサンタ隊参加となった中村は、「笑ってくれる子もいたし、少しでも力になれているんじゃないか、と感じるときもありました。自分にとっては初めての体験だったので、できてよかったし、こうやっていろいろな人を元気づける力になれているのかなって感じました」と、子供たちと直接ふれ合う意義を実感していた。

 この日の正午、札幌U-18の2年先輩で、左サイドでコンビを組んで戦った経験もあるFW菅大輝(26)の広島への完全移籍が発表された。「U-12から生え抜きとして札幌ひと筋の選手が、チームでの最年少記録を更新し続ける姿をずっと見ていて、同じ道内出身のアカデミー育ちとして本当に尊敬していたし、アカデミーから育った選手がJ1で活躍できているからこそ、自分もやらなきゃ、という気持ちになれた。菅くんの姿を見ることが自分の糧にもなっていたので、すごく感謝しています」と、プロ入り初年度から8年間にわたってJ1の舞台で活躍し続けた先輩への思いを口にする。

宮澤、荒野、深井に続け「次はおまえが」

 札幌を去りゆく先輩が抱いていた強い思いを、後輩が受け継ぐ。「菅くんから『(宮澤)裕樹さんや(荒野)拓馬くん、(深井)一希くんが北海道出身の生え抜きとして活躍しているけど、次の世代がなかなか育っていない。次はおまえが頑張れよ』って、直接声をかけていただいて。たぶん菅くんがそこを引っ張っていこうという意識があったと思うんですけど、今年で(契約)満了という形になってしまったので、僕もそこをしっかり受け継いで、来年からやっていきたい」。この日は来季の去就について明言こそ避けたものの、札幌の新たな時代を背負っていく覚悟を、言葉の端々から感じ取ることができた。

今季は自身の良さを発揮できず先発出場数が激減

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