【年末特別対談】郡司裕也×山本拓実~後編~ 年俸アップで変化アリ? 絵馬に記した来季の抱負は…
〝ゆうやまーん〟による年末恒例の対談は後編に突入!
日本ハムの郡司裕也捕手(27)と山本拓実投手(24)によるスペシャル対談の後編をお届けします。絶妙な掛け合いを繰り広げた2人は、CS(クライマックス・シリーズ)の舞台裏にあったエピソードを披露。対談の最終盤には2025年シーズンへの抱負を語り、絵馬に決意を込めた。
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活躍とともに激増した郡司タオル
ー環境にもすっかり慣れた。今季は驚くような出来事があったか
郡司「圧倒的にタオルの数が増えました。想像以上です。応援してくれるファンの皆さまの激増度合いは、他にあまりいないのではないでしょうか」
山本「夏場以降、確かに郡司タオル増えましたよね」
郡司「大学時代から応援してくださるファン層は、ご年配の方が多くて『あんた、きょうも頑張ってたわね』みたいな声が多かった。だけど、最近は小さい子からの応援が増えました。印象的なヒーローインタビューもありましたね。あんな小さい女の子が郡司ファンになることがあるの!?って衝撃を受けました(笑)。小さな男の子にも『郡司選手の打撃フォームをマネしてます』なんて言われたり。やめた方がいいよって返したら『最近、打てません』って言われちゃいました」
来季こそはCSで本領発揮だ!
山本「16の0(CSの成績)ぐらいだったんですかね?」
郡司「おいおい、そこはイジるな。笑えないよ。郡司ファンじゃなかったら、何しとんねん!って怒られるよ」
山本「ブルペンから見ていても郡司タオルがだんだんと増えていると感じます。オールスター明けからは本当にすごかった。もともとファンの多い人だけど。自分のタオルは登板する時に(映像で)抜かれるぐらいで、郡司さんより全然、少ない。もう少し増えてほしいけど、リリーフはグラウンドにいる時間が短いので、少ないという言い訳をします」
トーク技術も上昇中 それでも先輩からは「まだまだ」
郡司「そんなことないですよ。人気選手ですよ。この1年でアカ抜けましたよね。拓実くんは」
山本「拓実くん?」
郡司「結婚されて家庭もありますし。ちょっとだけですけど、話が面白くなってきました。返しがうまくなってきました」
山本「ありがたいです」
郡司「マウンド上での立ち居振る舞いも堂々としてきましたし、ちょっと面白くなってきました。だけどトークショーではまだまだ伸びしろがあるな、と。エピソードトークを短くまとめられてないです。まだまだ成長の余地がありますね」
衝撃的だった守護神の「もう1回」
ー山本拓の衝撃ニュースは
山本「エスコンでのCSに登板して、一球一球に大歓声が上がる感じは、今まで経験したことがなかったです。何万人もの歓声を浴びながら投げられるのはポストシーズンしかない。初めての経験で、すごくびっくりしました。ピンチの場面で盛り上がることはあるけど、ストライクやボールの一球でワ~ッ!ってなる。相手チームの声援もずっと大きいし、ファンの熱量をあれだけ感じながら投げたことはなかった。もっと、もっと頑張ろうと思えました」
ーグラウンド外では
山本「CSの3戦目に(田中)正義さんが3イニングまたぎましたよね? あの時は1イニング目が終わってロッカーへ帰ってきて『出し切ったわ~』って大の字になっていた。そこに建山さんが来て『正義、もう1イニング行くよ』って。『マジっすか!?』って言いながら、もう1イニング行って、またロッカーに戻って来て『さすがに無理~』ってなってから『もう1回、行くよ』って言われるのを繰り返してました。正義さんが死ぬんじゃないか…って思うぐらい追い込まれていた。マウンドではそんな素振りを見せないけど、ロッカー裏の姿は壮絶。それぐらい大きなプレッシャーの中でやっていた。あれだけシビれる場面を抑えると、次のイニングを抑えるのは難しい。何度も自分を奮い立たせるのは気持ちが強くないとできないです」
新庄采配にはもう慣れっこ!?
ー郡司は
郡司「衝撃といえば、いきなりキャッチャーをやらせていただいたのが一番ですね。こんな起用法ができるのはうちだけ。いや、ボスだけですよね。打順もポジションも毎日が衝撃的なので、衝撃に慣れてしまっている。多少の何かが起きても誰も何も動じない。衝撃に慣れてしまってネタが出てこないです(笑)。トレード以降、僕らは衝撃の毎日ですよ。ナゴヤ球場で眠っていた日々から、衝撃の毎日です。ずっと日光ばかりを浴びていましたが、それがスポットライトに変わりましたから」
ともに経験済みの… 「めっちゃ痛かったですね」
ーグラウンド外では
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郡司「ヒゲ脱毛がめっちゃ痛かったですね。美容でやっていたけど、効果が出なかったので、医療に切り替えたんですよ。医療脱毛は痛いですよ!」
山本「痛いですよね」
郡司「物理的な衝撃です。『麻酔みたいなのを吸いながらできますけど?』って言われて、僕は大丈夫です。痛みに強いのでと息巻いていたのですが、痛って~!(笑)。野球選手はよくボールが当たる職業。キャッチャーであれだけボールを体で受けているのに、ヒゲ脱毛の方が痛い」
山本「針でひたすら刺されている感じですよね。僕は全身、もう終わりました。コロナ前ぐらいからやっていてファイターズへ来る前に終わってます。それでもヒゲはちょっと生えてきますね」
郡司「僕は名古屋で美容脱毛をやっていたのですが、この12月から医療脱毛を始めました。痛くても効果を出そうと思って、一番強いのでお願いして『麻酔、麻酔!』ってなりました。昇給分の使い道は脱毛の痛み止め代にします。脱毛は昇給分ではありません。麻酔を昇給分で。こんな話でいいのでしょうか?」
舌のレベルが上がった!?
ーファイターズへ移籍してお互いに変化は
山本「ご飯を食べに行く時は焼肉が多いんですけど、郡司さんがためらいなく『上』を頼むようになりましたね」
郡司「それはあるかも」
山本「これまでメニュー何にします?って聞いたら『普通のロースで』ということが多かったけど、最近は上塩タン、上ロース、上カルビと全部に『上』が付いていた。黒毛和牛上塩タン焼でした」
郡司「大塚愛じゃん」
山本「全てが『上』になって、ちょっと変わってきてます。ためらいなく頼むので」
郡司「確かに…。タンは厚ければ厚いほど良いと思い始めています。前までは薄いのをたくさん食べるのが良いと思っていたのですが…。これを変わってしまったと捉えるか、成長と捉えるかですよ。舌のレベルが上がったのです」
後輩右腕がここぞとばかりに〝口撃〟
山本「舌が肥えたんですね。庶民のタンはもう食べられないってことで良いですか?」
郡司「なんてことを言うんだい? 薄いタンでも質の違いを分かる大人になりたいの! 今までは肉なら何でも良いと思っていましたし、サシが入ってれば入ってるほど良いと思ってましたが、アスリートとして肉の質を選ぶようにならないと。食べるのも仕事ですから。食は投資です」
山本「調子に乗ってるわけではない、と」
郡司「上ロースを食べた方が、なんだか体に良さそうな気がするでしょ!」
山本「いや、上の方がサシが入ってますよ」
(この後も数分間に及び、熱い肉トークを繰り広げる)
カメラ破壊弾を正当化!? 「壊してナンボですよ」
郡司「ちょっと語ってしまいましたね。山本は去年のオフの方が変わりましたね。髪を染めたり、指輪を光らせたり、良い車に乗り始めたり。今年はあまり変化がなく、ボロボロのスニーカーを履いたこともあったので、逆に何か買えよって言ったぐらいです。そんなことを言わせてしまうほど、変わってないですね」
山本「きっと結婚して安定感が出てきたんですね。生活もピッチングも」
郡司「ん? ダメですよ。成長は何かを捨ててこその成長ですから。破壊と創造です。何かを壊して、次に進む。筋肉も一緒ですよ。壊して、栄養を送ってこそ強くなる。人間も一緒。カメラを壊してナンボですよ」
自画自賛のレギュラー奪取宣言!
ー北海道に移住。来季への抱負を
郡司「退路を断ちました。私の居場所は北海道になりましたので覚悟を込めて、さらなる高みを目指したい。鎌ケ谷へ行ったら寮生活です。寒さの厳しい時期には沖縄へ逃げますので、生活において大きな心配はいらないですね。あとは野球がどうなるか?っていう不安ですね。今年は運が良かっただけなので。来年はジェイが開幕4番で席が1個、埋まっている。大変な椅子取りゲームになりますけど、ヘッドスライディングで取りにいきます。狙っている椅子はないので、音楽が鳴り止む前に、どれか1つをつかみにいきます。表現がオシャレ~」
すっかり北の大地に魅せられて
山本「僕は1年、住んでますけど、本当に良かったです。ファームへ落ちた時は家に帰らず寮生活。家に帰るために頑張りました。北海道はご飯もおいしいところがいっぱいある。ホームチームの土地に住むのはすごく大事だなと思ってますし、思い切って北海道に来て良かったです。オススメのお店もあります。郡司さんに聞かれたら、教えて連れてってもらって、おごってもらおうかなと考えてます。年俸も逆転されたので心置きなく」
郡司「構いませんよ」
ー野球は
山本「後半は良い成績で終われたし、コンディショニングの面でもつかんだものがある。そのへんを開幕から継続して、もっと良い場所で投げたいです。監督からCSのタイミングで『抑えもあるよ』と言われたのに離脱してしまった。来年の開幕は正義さんと斎藤友貴哉さんの2人になったけど、ゆくゆくは自分が取るんだって気持ちでやっていきたい。他のリリーフ投手全員に負けず、一番、信頼されるように今からやっていきます」
さあ、来季へ 郡司「新しい自分に挑戦」
ー絵馬に抱負を
郡司「破壊と創造です」
山本「なんか格好いいですね」
郡司「破壊王と呼ばれたのは、球団のイジリや冗談。でもよく考えたら、核心を突いている。現状に満足せず、新しい自分に挑戦しないといけない年齢。今年の郡司を破壊して、新しい自分をつくっていけたらなと思っています。これはふざけてないです」
リリーフエースの座を狙う山本拓
山本「僕はシンプルにリリーフエースです。言葉通り、どの投手よりも信頼されたい。山本を出しておけば大丈夫と思ってもらえるように。今年よりもっと良い成績、全てにおいて良い数字を出したいと思っています」
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