巨人・石田充冴と西武・オケムの同級生コンビが母校訪問 将来の対決誓う
旭川啓明小の児童と楽しく交流
巨人からドラフト4位指名された石田充冴投手(北星大付高3年)と、西武から同育成7位で指名されたウメビンユオ・オケム明(めい)外野手(旭川志峯高3年)が25日、母校・旭川啓明小を訪れ、当時の思い出や生徒からの質問に答えるなどして交流した。2人は少年野球の啓明ライオンズでバッテリーを結成。道内の同じ少年野球チームでプレーして、高卒でプロ入りするのは、21年のドラフトでプロ入りした、日本ハム・松浦慶斗投手(21、大阪桐蔭高出)とロッテ・田中楓基投手(21、旭川実業高出)以来、3年ぶり。近い将来、国内最高峰の舞台での対決を誓った。
登録名はオケム 石田は背番号「90」
6年ぶりに野球を始めた〝原点〟を訪れた2人。登録名をオケムに決めたウメビンユオは「(子供たちが)すごく元気だと思いましたし、体育館に入った時に、すごくちっちゃく感じて。6年ぶりに来るんですけど、懐かしいと感じました」。一方、1975年から80年までの第1期長嶋政権時代に、長嶋茂雄監督がつけた背番号「90」に決まった石田は「みんなすごくかわいくて、自分もこんなかわいい時あったかな(笑)」とおどけて見せた。
在校生からの質問コーナー。「将来の目標」を聞かれると、石田は「将来的に200勝できるピッチャーになりたいと思ってるので、それに向かって一日一日努力していきたい」と名球会入りを掲げた。オケムは「(日本ハムの)万波選手とホームラン争いをすることなので、頑張りたい」。2年連続でゴールデングラブ賞を受賞した日本ハムの長距離砲を目標に定めた。
小学校高学年からバッテリー組んだ仲
石田は米・独立リーグでプレー経験のある父の影響で、同校1年時に野球を始めた。同じクラスだったオケムは、石田に誘われ野球を始め、高学年からバッテリーを組んだ。卒業後、別々の中学に分かれ、石田は硬式、オケムは軟式を選択。高校も石田は南北海道地区、オケムは北北海道地区と、それぞれの進路で甲子園を目指した。この6年、一度も対戦したことはなかったが、両家は家族ぐるみの付き合いで、互いに連絡を取り合ってきた。オケムは「小学校のころは当たり前の存在で、かけがえのない、欠かせない、そんな存在でした。今も、ほんと感謝しかないです」。石田も「バッテリー組んでましたし、学校でも親友だったので、これからも親友で居続けてほしい」と互いに認め合う仲だ。