ファイターズ
2025/01/03 17:00

【新春特別対談】山崎福也&鶴岡慎也~前編 22年前に始まった縁 移籍1年目の投球を深掘り 

「福」バルーンを手に笑顔を見せる山崎(左)と鶴岡さん=撮影・松本奈央

旧知の間柄の2人によるスペシャル対談が実現!

 日本ハムの年末年始特別企画ラストは山崎福也投手(32)と道新スポーツデジタル評論家の鶴岡慎也さん(43)による対談をお届けする。22年前に出会い、ファイターズを介して再接近した2人がバッテリーの視点で投球を掘り下げ、25年シーズンを展望。経験者だからこそ分かるFA移籍の苦労話や、ダルビッシュ有投手(38、米大リーグ・パドレス)にまつわる秘話も飛び出した。

今でも記憶に残っている出会い

鶴岡さん(以下鶴)「福也、ちょっと胸板厚くなった?」

山崎(以下山)「今、(ウエートトレーニングを)やっています」

「そうだよね。えぐっ。結構やっているよね。俺も最近、始めたんだ。ゴールドジムと契約してきた。雑談はそのくらいにして(笑)。出会った時のことは覚えている? お父さん(山崎章弘氏)が、僕が入団時のバッテリーコーチを務めていたということで。立派な息子が2人いるとは聞いていた。たまに鎌ケ谷に来て、楽しそうに話していたよね」

「小学校4年生ぐらいですかね」

「僕は2002年ドラフト、2003年入団だから、そっか10歳ぐらいか。懐かしい。当時からスラッとしていたイメージがあって」

「鶴岡さんはすごい頑張っているイメージがありました。室内でマシンの球を受けている姿がすごい記憶に残っていまして。ちょこちょこアンダーシャツとか、もらっていました(笑)」

プロ10年目の転機 新天地で迎えた2024年シーズン

「山さんが、くれくれと言って段ボールで集めていた記憶がありますけど(笑)。まさかこんなに立派になるとは思わなかったですし。日大三高に行ったとか、話は聞いていた。立派になってうれしい。そしてファイターズに来るとはね。実際、今年の1年間はどうでしたか」

「良かったです。最初はちょっと、わけも分からず、周りが見えていなかったんですけど、夏ぐらいから慣れてきて、周りが見え始めて、自分のペースで過ごせるようになって。過ごしやすいな、という感じはありますね」

「オリックスもいいチームでしたけど、ファイターズに来て年齢も上の方じゃないですか。1軍のメンバーを見ていても。その中で自分が手本にならないといけないな、と思ったんじゃないかな?」

「そうですね。失敗できないなと。いろんな意味で。お手本にならないといけないな、という気持ちはありましたね」

2023年12月6日、FA入団会見で新庄監督(右)​​​​​と写真に収まる山崎

 

指摘を受けた後半の疲れ 山崎「安定した成績を残したい」

「今年、残した数字はどうだった? 振り返ってみて」

「後半、打たれまくったので、そこは本当に悔しい。5月ぐらいまでは、いいペースで勝ち星を挙げられたんですけど、やっぱり1年通してちゃんと安定した成績を残したいなと思いました」

「僕は解説者で見ていて、福也、ちょっとバテてきたか、と分かりましたけど、そんな感覚があったか」

「自分自身では分からなくて。今、思い出してみたら、ちょっと疲れていたのかな、というのはありますね」

目を見張った内角突き ギータを見逃し三振

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