冬季スポーツ
《全道高校アイスホッケー選手権》清水王者武修館を圧倒!4年ぶり決勝進出
■全道高校アイスホッケー選手権 第3日(13日、帯広の森アイスアリーナ)
清水が全道制覇に王手をかけた。U20日本代表の海外遠征で主力5人を欠いた武修館には負けじと、終始リードを保ったまま勝利。FW下坪久晃主将(3年)は「絶対に負けられない試合だった」と流れる汗を拭った。
清水は試合開始直後から遠い位置からのシュートを積極的に狙った。武修館のシュート21本に対して清水は35本。先制点をお膳立てしたFW岸上は「DFにもシュートを打たせて、ゴール前に混戦をつくるスタイル。いいホッケーができた」と勝利の味をかみしめた。
清水町内のリンクを優先的に使用させてもらうなど町民の期待は高い。就任26年目の高橋仙人監督(51)は「人間力を大事にしている。『小さな街の芸能人』だと思って行動しなさい」と人としての教育を重要視する。
2004年の全道初優勝時は全国準V。11年も2度目の準Vだった。下坪主将は「清水はまだ日本一になっていない。インターハイにつながる試合をしたい」。まずは決勝で強豪を撃破し、全国でも歓喜の雄たけびを上げる。
駒苫激戦制し決勝進出
コロナ禍で中止した昨年の大会を挟み、3連覇へ向けた準決勝の接戦を制した。FW山口凌(3年)が第1ピリオド7分、パワープレーの数的有利からゴール前の混戦で先制点。「練習でいつもやっているかたち」と胸を張った。さらに2―2の第2ピリオド16分にはロングシュートで決勝点。「第1セットはアタッキングゾーンでプレーして、流れを持ってこないとダメ」と厳しい自己評価。決勝に向けて気を引き締めた。