【一問一答】Bリーグ初の野球場開催を実現したレバンガ折茂代表 来年以降の開催は?
■B1リーグ戦 第15節第1日(12月28日、エスコンフィールド北海道)
▽レバンガ北海道69-86三河
Bリーグで初めての野球場開催という歴史的ゲームの舞台となった北広島市のエスコンフィールド北海道。この日、地上波で解説を行ったレバンガ北海道の折茂武彦代表(54)が試合後、来年以降の開催や新アリーナについて思いを語った。一問一答は以下の通り。
―エスコンで試合を開催できたことについて
本当に我々レバンガ北海道としては大きなチャレンジだと思ってますし、無事に開催することができたことはクラブにとっても大きなこと。会場に来ていただいた方々に、良い試合をお届けすることができなかったことだけが唯一、残念だった。
―会場の雰囲気は
僕も見たことのない景色だったので、本当に鳥肌が立つような感じ。もしかすると選手にとっては慣れない環境での試合だったのかもしれないけど、レバンガの選手も三河の選手も非常に楽しみにしていたということもあって、うらやましいなとは思いましたね。コートに立ってゲームができることは幸せなことなんじゃないかな。
―Bリーグ過去最多動員の1万9462人が来場した
僕も経験したことのない人数ですし、見てる光景が凄すぎて。今まで見たことのない景色で、改めてエスコンフィード北海道に来てくださった皆さまには感謝したいと思いますし、バスケット観戦が初めての方々もたくさん来られたと思います。この開催にあたって、Bリーグを始め、北海道バスケットボール協会、関係各所の方々にご協力をいただいて開催できたこと、特にファイターズさんには大変お世話になり、ここまで来れた。非常にありがたい。ファイターズのスタッフの方々、レバンガのスタッフが本当に毎日毎日、ミーティングを重ねながら、ここまでたどり着けた。本当に現場のスタッフの方々の努力、また頑張りのおかげ。改めて感謝を申し上げたい。
―この取り組みが将来にどうつながっていくのか
こういった事例がつくれたことは、今後のスポーツ界、またはバスケットボール界に新しい風が少し吹き込めたのかな。1万9000人の方々にご来場いただけたことは、改めて北海道のポテンシャルの高さ、スポーツ観戦に対する熱量を感じさせていただいた。これからもバスケットだけではなくて、北海道のスポーツが、もっともっと道民の方々に応援していただけるようなものになっていけばいいと思いますし、一つ大きなきっかけができたのかな。
―ボールパーク構想が発表となった2018年3月頃、アリーナをつくってほしいと話していた
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当時、Bリーグが立ち上がって、まだ26年の新リーグのことについても何も決まってない状況で、どうやってBリーグが進んでいくのかなという中で、アリーナは2011年にレバンガ北海道が立ち上がってからずっと僕自身が描いていた。今までは競技する側にとっては非常に良いものであったものが、北海道には見る文化があって、見る側にとってより良い施設を、北海道でもつくっていかなければならないという中で、北広島市の上野市長にちょっと面識があって、ご相談することもあったので、話の中で「アリーナはどうですか?」という話は出たんです。
その中で、ファイタースさんがエスコンフィールド北海道という、これだけの素晴らしい施設を北広島につくられたことは、今後のスポーツ界にとっても大きなことだと思いますし、我々にとっても大きな刺激になっている。これからレバンガ北海道が、バスケット自体が盛り上がっていくためには、北海道にも素晴らしいアリーナが立つことを望んでいます。我々はきたえーるを改修させていただくことで(Bプレミアの)ライセンスは交付されましたけれども、新規のアリーナに関しては、これからも札幌市をはじめ関係各所の方々とお話を進めていく中で、必ずここをクリアしていきたい。それは場所も含めて、いろんな案がいろいろと出てくると思う。当初は札幌ドーム(大和ハウスプレミストドーム)の隣という案が一時出ましたけれども、今後は札幌市をはじめ、候補としてはもしかしたら北広島も入るかもしれない。そこはいろんなところを考えながら、クラブにとっても北海道にとって一番ベストなところにつくっていければ。
―来年の開催については
コンサドーレさんともワンデーのゲームを開催させてもらったり、この間はバレーボールのヴォレアス北海道さんと一緒に開催をさせてもらった。これからも道内スポーツでいろいろとコラボレーションしながら、いろんな企画を立てながら、もっともっと北海道のスポーツを盛り上げていけるような形にしていきたい。
僕は大変じゃないんですけど、現場のスタッフさんが、これめちゃくちゃ大変なんですよ。本当に多くの方々にご協力をしてもらわない限り、こういった場所で開催するのは本当に難しい。異例中の異例のこと。Bリーグでも初めての開催ということもあっただろうし、ファイターズさんの現場のスタッフさんも含め、我々の現場のスタッフも、皆さんが想像する以上に、毎日いろんなミーティングをしながら、ここまでたどり着いたっていうことを考えると、毎年、開催はしたいですけども、そこの部分の条件的なものをクリアしていくのが難しい。
この2日間に渡って開催をして、良かった部分、うまくいかなかった部分も、これから反省点としていろいろ出てくると思うので、それを精査しながら、来年またできるかできないかの判断も含めて検討していければ。