コンサドーレ
2024/12/31 17:00

《平川弘のCool Eye》最後は自分を必要として使ってくれる監督がいるかどうか

 

加入1年目からフィットした浅野

 MF浅野が名古屋へ行った。広島で出場機会を減らしていた浅野はペトロヴィッチ監督に重用され、札幌で再び輝きを取り戻した。とくに昨シーズンの働きは本当に素晴らしかった。移籍1年目でのフィットは特筆に値する。

 シャドーに入った時の決定力が高く、セカンドストライカーとして札幌の得点源となった。ペトロヴィッチ監督の1トップ2シャドーのところでパス交換し、連動する崩しは浅野のプレースタイルにマッチしたのだろう。ただ、ウイングバックに入った時はゴールという相手に脅威を与える怖さはなかった。

恩師が退任してチルドレンが移籍

 今シーズンはケガを繰り返したこともあり、本領を発揮できなかった。浅野の出来が悪かったこともJ2降格の一因に挙げられるだろう。FW菅もMF駒井も浅野もミシャチルドレンなので、恩師がいなくなった札幌に人生を捧げる気になれなかったというのも事実ではないか。

 浅野の移籍先の名古屋は出身地である三重が近く、親近感もあって水は合うのでは。しかし、名古屋の長谷川監督は守備の切り替えや強度の部分で強さがないと起用しない。その辺の課題にどう対応するかだろう。

驚きだった駒井の契約満了はミシャ色を排除するという意味もあったか

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい