いつだって〝キュン〟とさせられる。日本ハム担当を離れて久しいが、昨年５月のある日、現場取材のため、エスコンフィールド北海道に足を運んだ。そこで「〇〇さんっ、お久しぶりです！」と声をかけられた。

　振り向くと、目の前には柔和なイケメンが…。ＯＢの谷口雄也さんだった。巧打の外野手として日本ハムでプレーし、２０２１年シーズン限りで現役を退いた。引退後はエスコンを運営する「ファイターズ　スポーツ＆エンターテイメント」の職員としてさまざまな業務に従事。ファイターズジュニアのコーチも務めている。少しだけ、ふっくらしたかな。自分はそんなレベルではないのだが…。

　ユニホームを脱ぎ、スーツ姿で再出発を図ったことは知っていた。だが、引退後に顔を合わせるのは初めてだった。現役時代、酒を酌み交わしたこともあった。「会いたかったですよ」。優しく礼儀正しい彼のことだ。社交辞令とは分かっている。でも、うれしかった。短い時間だったが、会話が弾んだ。

　そういえば、谷口さんはその時、言っていた。「今年のチームはいいですよ。期待できます。負けを引きずらないですよね。本当に楽しみです」。その通りだった。ソフトバンクにリーグ優勝こそ譲ったが、昨季は２年連続の最下位から２位へジャンプアップ。さあ、２０２５年が幕を開けた。谷口さんっ、今年こそ、優勝いけますよね！