ファイターズ
2025/01/03 15:00

《ハム番24時》1月3日

 

 来る人がいれば、去る人もいる。プロ野球界に限らず、それは世の常だろう。鍵谷投手が昨季限りで引退した。特に思い入れの強い選手だった。2013年。北海道コンサドーレ札幌の担当から、日本ハム番になった。中大からドラフト3位で入団した鍵谷投手にとってもプロ1年目の年だった。

 しかも、だ。記者の出身は函館。鍵谷投手の故郷・七飯町とは近い。実は北海高の同窓でもある。勝手に縁を感じていた。何より、その人柄。実にナイスガイだった。礼儀正しく丁寧。それでいて堅物というわけでもなく、面白みもあった。引退に際して送った「お疲れさまでした」から始まるメールにも、すぐに返信してくれた。律儀である。

 今でも鮮明に覚えているのが、2015年オフの取材。16年の元日紙面用の企画で、北海高の先輩でもあった瀬川隼郎さん(17年限りで日本ハムを退団し、22年に日本製鉄室蘭シャークスで引退)、評論家の岩本勉さんとの対談を行った。軽くお酒を口にしながらのトークで、大いに盛り上がった。

 「最低でも50試合」との宣言通り、クライマックス・シリーズ(CS)と日本シリーズを合わせ、計52試合に登板。チームのリーグ優勝&日本一に大きく貢献してくれた。こうも熱っぽく語っていた。「僕たちが活躍することで、野球やファイターズに興味を持ってもらえる。北海道の球児があこがれる球団になる」。いずれも有言実行を果たしてくれた。

 取材後になだれ込んだ打ち上げも最高の思い出だ。プライベートトークもあり、笑顔が絶えなかった。ぜひまた続きを!

 そしてあらためて、鍵谷さんの今後の新たな人生にも、多くの幸が訪れますように!

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