大掃除に正月飾り、年賀状の準備など年末は何かと忙しい。年の瀬を感じる瞬間はいくつもあるが、記者が１年の終わりを最も強く感じたのは、郡司と山本拓を取材した時間である。

　２年連続で実現した〝ゆうやまーん〟年末特別対談は、のっけから面白い。あらかじめいくつかの質問事項を用意するも、取材時間のほとんどは２人のフリートーク。司会進行を担うはずの記者も、とっておきの表情を狙うカメラマンも、絶妙な話術に魅了されて笑ってばかりだった。

　仕事を忘れてしまうほど引き込まれる名コンビの対談企画は来年、さらに進化するかもしれない。取材の最終盤に、郡司は「次回はシシオドシの前で語りたいですね」とつぶやき、山本拓も「日本庭園みたいな雰囲気が良いですね」とイメージを膨らませていた。

　本職の野球以外でも、プロフェッショナルな仕事をこなす。まるで深夜ラジオのように心地よい２人の声に、２０２５年も耳を傾けたい。新年も何とぞ、よろしくお願いいたします。