ＳＶリーグ（１月３日、リクルートスタッフィング　リック＆スー旭川体育館）
▽ヴォレアス北海道０－３東京ＧＢ

　１月２５日、２６日に石川県かほく市で行われる、ＳＶリーグ初のオールスターに、ヴォレアス北海道からは、今季新加入のＯＨ池田幸太（２７）とＯＰ張育陞（２４）の２人がリーグ推薦で選出された。池田はＶＣ長野でプレーした２１年１月のオールスターに初選出されたが、コロナ禍で開催中止。４年ぶりの〝祭典〟へ意気込んだ。新年最初の試合は、元日本代表のＯＨ柳田将洋（３２）を擁する強豪相手に、０－１で迎えた第２セットに最大６点差から盛り返し、デュースに持ち込むなど粘りを見せたが、最終的に２試合連続の０－３のストレート負け。４日も同じカードで対戦する。

２０２５年最初の試合はストレート負け

　新年最初のゲームは無念のストレート負け。第１セットから相手サーブのターゲットになり、なかなかリズムをつかめなかった。第２セット以降は修正し、レフトから強烈なアタックを何度もお見舞いしたがチームは敗戦。「残りホーム３連戦もある。きょうは負けましたけど、明日、また来週も残ってるので、まずは明日、このチームで新しい年で初の勝利を必ずお届けできるように、チーム一丸となって戦っていきたい」。昨年１０月２７日以来となる、今季２勝目をホームのファンに届ける。

柳田が主将を務める「ＴＥＡＭ　ＭＡＳＡ」に

　オールスターの開催は２年ぶり。Ｖ１に昇格した昨季はパリ五輪を優先してリーグ日程を短縮。これによりオールスターの開催はなかったため、２人はクラブとして初めての選出となった。池田はこの日対戦した柳田が主将を務める「ＴＥＡＭ　ＭＡＳＡ」に入った。柳田のほかにも２０２４年パリ五輪の日本代表ＯＨ高橋藍（２３、サントリー）らそうそうたるメンバー。「皆さんご存じの代表選手がたくさんいる中で選出していただいたことは、本当にうれしいですし、チームの代表としても行かせていただくので、率直に自分も楽しむし、来てくださるファンの方々にも楽しんでもらえるように。ＳＶになってから初めてのオールスターなので、正直どういった感じで行われるのか、僕も全然つかめてないが、やりながら何かしら残していきたい」と何としても、爪痕を残すことを誓った。

無観客だったエキシビションマッチより成長した姿を

　人一倍楽しみにしている。池田は中止になったオールスター開催の前年８月に宮城県で行われた、人気漫画「ハイキュー」とＶリーグがコラボしたエキシビションマッチの選抜メンバーに名を連ねたが、無観客だった。「当時に比べると、サーブ効果率が高くなってる。前も同じようなハイブリッドサーブを打ってましたが、ヴォレアスに来て、エド監督にいろいろアドバイスを受けて、今回は効果の高いサーブが増えている」。４年間で成長した姿を、晴れの舞台で確かめるチャンスだ。

北海道で初の年越し　気付いたら明けていた

　昨夏に加入。鹿児島、福岡、長野でプレーしてきたが、初めて北海道で年末年始を過ごした。さらにバレーボールキャリアで、松の内に公式戦を戦うのも初めてだ。「僕、独り身ですし、年末年始に初めての土地で過ごすということもなかなかない。家にテレビがないので、より一層年末年始感がない。携帯でyoutube見たり、ネットフリックスでハマってるアニメがあるんで、それを見たり。葬送のフリーレンに、ちょっとハマってたから、もう本当に年末年始が全くなくて、いつの間にか１日になっていた。初詣も行ってないですね」。試合後には、来場したファンに、スポンサーのはっぴを着て、餅まきして振る舞うなど交流した。

９勝して背番号ショット撮りたい！！

　２０２５年の抱負は〝背番号ショット〟だ。勝利した後、シーズンの勝利数と同じ数字のユニホームと記念写真を撮るのが恒例シーンだ。池田の背番号は「９」。「恥ずかしながら、僕は９番を前にして、写真を撮ったことがない。ヴォレアスで初めてそれが達成できればうれしいですし、それを目標として今シーズンやっていきたい」。まだまだシーズンは前半戦。残り８つの勝利を積み上げ、念願を叶えてみせる。

■オールスターでは「ＴＥＡＭ　ＴＯＭＯ」に入ったＯＰ張育陞（２４）
「今はチームの方にフォーカスしてますが、オールスターは楽しんできます。普段チームになれない選手たちと一緒に試合できるので、非常に期待してます」