北海道勢は札幌大谷が初陣白星も3校が1回戦で敗退【春高バレー】
■全日本バレーボール高校選手権 第1日(1月5日、東京体育館)
▽男子1回戦 札幌大谷2-0天理(奈良)
▽男子1回戦 北海道科学大高0-2鎮西学院(長崎)
▽女子1回戦 旭川志峯0-2八王子実践(東京)
▽女子1回戦 札幌山の手0-2明徳義塾(高知)
北海道勢は札幌大谷以外が1回戦で姿を消すこととなった。初出場の札幌大谷は初の舞台を楽しむかのように、堂々としたプレーぶりで粘る天理(奈良)を退けた。2年連続出場となった北海道科学大高はオポジット(OP)の佐藤ラニ海(3年)を中心に立ち向かったが、鎮西学院(長崎)のディフェンスを打ち破れずに敗れた。北海道予選を制し、初の春高に臨んだ旭川志峯は名門相手にストレート負け。昨年2勝を挙げた札幌山の手も明徳義塾(高知)相手にミスを重ねて、1回戦で敗退した。
札幌大谷
■1月6日に35歳の誕生日を迎える三原隆佑監督(34)
「出場できるだけでも嬉しいこと。まさか勝利も取ってくれて、本当に感無量で嬉しいです。あした駿台さんとやらせてもらえるっていう意味では、本当に忘れられない誕生日になるんじゃないかなと思います」
■春高初勝利を挙げたアウトサイドヒッター(OH)内山碧人主将(3年)
「我慢とレシーブを大事にした。オレンジコートに立てて、その中での初勝利はとても嬉しかったです。あすは格上相手。きょうの勢いを生かして戦いたいです」
北海道科学大高
■昨年に続く1回戦敗退となった辻克典監督(37)
「ディフェンス力の差が出た。逃げて負けたわけじゃないから、胸張って北海道に帰って、3年生は親に報告してやり切ったと言ってもいいんじゃないかなという話をしました」
■主将としてチームをけん引してきたOH本田隼都(3年)
「去年は緊張で硬くなって自分のプレーができなかったけど、今回は全員、自分たちの持ち味である楽しくやるバレーをできていた」
■元コンサドーレ札幌のビジュの息子でエースのOP佐藤ラニ海(3年)
「(相手の守備は)自分にとっても嫌だと感じる部分があった。去年の借りも返せなかったので、悔しいっていう一言に尽きる。(専修)大学でもバレーをするので、この悔しさをぶつけて活躍できる選手、みんなに憧れてもらえるような選手になりたい」
旭川志峯
■初出場も勝利することができなかった福田まどか監督(47)
「3年生のこの代で絶対に行くぞと計画的にやってきて、こっちの想像以上に選手が伸びてくれた。こういう経験をさせることができて、来年もう一回来るぞっていう風に思いました」
■ミドルブロッカー(MB)として奮闘した山保ななみ(3年)
「北海道予選でできたプレーが全然出せなかった。自分たちのプレーが出せたら勝てるというのはずっと言っていたので、それをちゃんとできなかったのが負けた原因」
札幌山の手
■昨年に続く1回戦突破とならなかった渡邉徹監督(60)
「大事なところでミスが多かった。まさかこんな展開になるとは思っていなかった。もっと自分たちの力を発揮してくれればいいのになと思ったけど、それが出せないような状況になってしまったのは私の指導力不足と思ってます」
■守備の要としてチームを支えたリベロ(L)小西杏奈主将(3年)
「最初から自分たちのバレーができなくて。最後の最後まで一本のミスを引きずって、自分たちのバレーができていなかった。来年は経験したことを糧にして、自分たちが勝ちきれなかったところを勝ち抜いて、もっと高いところまで行ってほしい」
■エースとしてチームを引っ張ったOP高橋瞳衣(3年)
「トスを上げてもらっているのにミスをしてしまったり、今までやってきたことが全然出せない悔しい試合になってしまいました。大学でもバレーを続けるので今回の悔しかった思いを忘れずに、イチから練習に取り組んでいきたい」
■来年の主力として期待されるOH松本夏凛(2年)
「3年生の最後の時だったのに、自分の力の半分も出せなかった。今回の春高でできなかったことを、次の最後の春高にぶつけられるように、日々の練習から真剣に努力していきたいです」