【一問一答】ドラフト1位の柴田獅子 ドタバタの入寮劇「焦って、羽田(空港)を1周しました」
日本ハムのドラフト1位ルーキー・柴田獅子投手(18)=福岡大大濠高=が6日、地元・福岡から千葉・鎌ケ谷の選手寮に入寮した。慣れない長距離移動に悪戦苦闘しながらも、なんとか〝新居〟にたどり着き、安堵の表情を浮かべた。一問一答は以下の通り。
―入寮を終え、どんな気持ちか
「本当にずっと楽しみで、この入寮の日を待ちわびてはいたんですけど、今この寮の前に立つとやっぱり少し緊張感があります」
―前夜はよく眠れたか
「はい。ぐっすり眠れました」
―鎌ケ谷の印象は
「そうですね。あまり周りに何もないので、しっかり自分の野球選手としてのスキルを、この鎌ケ谷で磨けたらいいなと思っています」
―新しい環境にはすぐに対応できる方か
「すぐに対応できる方ではあると思います」
―プロで活躍するイメージは膨らんできたか
「もう本当に鎌ケ谷で早く野球をしたいという気持ちが、お正月からずっとあった。一日でも早く入寮できたらなと思っていたので、移動中はできるだけ早く着いてほしいと思っていました」
―年末年始の過ごし方は
「毎日毎日、暇な時間はなく、野球の練習をしたり親戚の人たちと遊んだり、たくさんしました」
―親族とも頻繁には会えなくなる。どんな声をもらったか
「『楽しみだ』もたくさんあったんですけど、一番多かったのはやっぱり『頑張って』。本当に多かったので、周りの人たちへの今までの感謝の気持ちも込めて、しっかり野球で結果を残せるように頑張っていけたらなと思います」
―生活に欠かせない物を持ってきたりは
「あんまりないんですよね。持ってきていないです」
―初詣は
「はい。行きました」
―おみくじは
「引きました」
―結果は
「1回目が中吉でちょっと悔しかったので、2回目を引いて大吉が当たりました」
―そういうところでも負けず嫌いが
「もう、当たるまで引きます」
―毎年そうか
「そうですね。去年は一発で大吉が当たったので、本当に去年はいい年だったなと思っている。今年もいい年にできるように、最初は中吉だったんですけど、2回目は大吉だったので、良かったかなと思います」
―おみくじに書かれていることで心に届いた言葉は
「あんまり見ていないんですよね。もう大吉が当たればいいなと思って」
―大吉へのこだわりは昔からか
「ずっとです。大吉以外、見えていないです。高校の時はあんまり引いてなかったんで、中学生まではずっと当たるまで引いていました。基本、2回で当てます」
―勝つまでやる精神は、ほかにも
「負けると勝ちたくなるので、いつも勝ち逃げしています。勝ったらもういいって感じですね。最後に勝ったら、もうその 1 回だけで十分です」
―とにかく負けるのが嫌い
「嫌いです」
―1人で入寮。移動中はどんなことを考えていた
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「寝ていました(笑)。(寝ている間に)羽田に着きました」
―羽田からは電車か
「(電車)で来ようと思ったんです。でも、分からなくなってしまって、タクシーで来ました(笑)」
―羽田からタクシーで
「はい。もう全然、分からなかったです。第1ターミナルがどうとか、携帯で調べても全然、分からなくて。タクシー乗り場すらも分からなかったので。頑張って来ました」
―焦ったのでは
「焦りました。羽田を1周しました(笑)。どこから出たらいいのかも全く分からなかったです。30分ぐらいうろうろして。2 階にタクシー乗り場があるのかなと思って2 階に上がって、端から端まで移動したんですけど、なくて。なんとか表記を探して、1 階にバスとタクシーがあると書いてあったので、1階もまた端まで行って、やっと見つけました」
―スーツケースを持って
「めちゃくちゃ重かったです」
―誰かに聞いたりは
「誰に聞いたらいいかも分からなくて。冷や汗出まくりでした」
―福岡空港までは両親と
「はい。福岡空港から1人で羽田に来て、そこから道が分からない(笑)」
―前に飛行機に乗ったことは
「メディカルチェックの時と、最初に来たのは修学旅行。今回、自分でどう飛行機に乗るかが全く分からなかったので、ちゃんと修学旅行の時に確認しておけばよかったと結構、後悔しました」
―飛行機でも苦戦したのか
「苦戦しました。携帯で乗るやつ(チケット)だったんですけど、搭乗券の出し方が分からなくて」
―何時に家を出たか
「家を(午前)7時に出て、8時半くらいに(福岡)空港に着いて、10時20分の便で」
―そこでも迷った
「搭乗券が分からなかったです。2 分前とかに保安検査所を通って。だいぶ危なかったです」
―来られないかもと
「(保安検査で)前の人に順番を譲ってもらおうかと思うぐらいでした(笑)」
―羽田からタクシーで、どのぐらいかかったか
「1時間ちょいだったかなと思います。高速に乗ってきたので。(料金は)1万7000円ぐらいだったと」
―タクシーの運転手には何か言われたか
「ちょうど、この鎌ケ谷出身の人だったので『近道でお願いします』と。道案内とか観光のガイドみたいなこともしてくれて」
―運が良い
「大吉だったので(笑)」
―着いて良かった
「やっとホッとしました。本当に焦ってたのに、いっぱい記者さんがいたので余計、焦りました(笑)。まさかこんなにいるとは思ってなかったです」
―ここまで1人で来ることになった経緯は
「最初は(両親が)車で乗せていくと言ってたんですけど、12時間とかかかるので絶対、無理だと思って、飛行機でと言って取ってもらって。両親は保安検査所の前で見送ってもらった。自分はもうウキウキしながらだったんですけど、結果、焦ってました(笑)」
―諦めないことが大事
「大事だと、きょう思いました。焦っても平常心で」
―プロ1年目の目標は
「まずはやっぱり、体をしっかりつくるということ。その中で、一日でも早く1軍で活躍できるように過ごしていけたらなと思います」