岩政監督「かなりの作業、労力を費やした(笑)」オリジナル映像で伝えた〝継承と前進〟
ホームスタジアムで始動
北海道コンサドーレ札幌が6日、札幌・大和ハウスプレミストドームで始動した。今季から就任した岩政大樹監督(42)は「継承と前進」をテーマに掲げ、最短でのJ1復帰を目指す。
知性と情熱を注ぎ込み、タフなシーズンを走り抜ける。この日の練習はタイの代表活動に参加していたMFスパチョークと、飛行機の到着が遅れたFWサンチェスを除く30人が参加。選手たちの元気な姿を確認した指揮官は、目を細めて新シーズンのスタートを振り返った。
「緊張感もありつつ、自然な状態で入れた。選手たちも同じように感じていると思う。良い意味で仕事なので次に何をするか、どんなことが起こるのか想像を巡らしています」
映像で進むべき道示す 昨季のプレーの中にもリンク
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練習前にはミーティングを実施。昨季の札幌の全試合を観賞したという岩政監督は、自らの手で編集した約10分間の好プレー集を映像で流し、チーム全体の進むべき道を示した。
「四十数試合を2巡、見ました。その上での良いプレーは、僕が落とし込みたいものとリンクしていた。かなりの作業、労力を費やしたので、きょうの10分だけだと元が取れない(笑)。選手たちには何度か見せようと思います」
8日から沖縄で1次キャンプ
努力の結晶ともいえる珠玉の映像には、コンサドーレが目指す理想のサッカースタイルが詰まっている。
MF近藤は「映像で『こういうサッカーがしたい』と見せてもらった。(前監督の)ミシャのサッカーを継承しつつ、前進していかないといけないと話していた。そこを頭に置いて、やっていこうと思います」と指揮官の思考に触れ、イメージを膨らませた。
7日には1次キャンプ地の沖縄へ空路移動し、開幕へ向けて本格的な調整が始まる。新体制の札幌は頭脳と肉体を鍛え抜いて、激戦必至のJ2舞台に立ち向かう。