ドラ1ルーキー柴田獅子 思わぬアクシデントにも動じず練習消化 新人合同自主トレスタート
■新人合同自主トレ(1月8日、鎌ケ谷)
ドラ1右腕がプロの世界で待望の〝始動〟
日本ハムの新人合同自主トレが8日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設でスタート。新入団8選手が汗を流した。
ドラフト1位ルーキー・柴田獅子投手(18)=福岡大大濠高=は入寮時のドタバタ劇に続き、この日も思わぬ〝アクシデント〟に見舞われたが、動じることなく練習メニューを消化。強心臓の片りんを披露した。
半袖シャツで情熱的かつ冷静に
寮に隣接する室内練習場でスタートを切った今季の新人合同自主トレ。冷たい空気が漂う場内に、ドラ1ルーキーは「迷いなくいきました」と、ただ一人半袖のシャツを着用して登場した。
「ウエートルームでアップしていたんですけど、そこでもう汗かいちゃったんで」。プロの世界で第一歩を踏み出した胸の高鳴りが汗としてにじみ出たのか―。熱いハートの一方で「(自主トレのテーマの)第一はけがをしないこと」と、頭の中は冷静そのものだ。「あんまり調子に乗らないように、しっかりやれたので良かったです」と初日の練習を無事に完走することができた。
二刀流ルーキー 打撃練習も行うはずが…
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思いがけないアクシデントも発生していた。投打二刀流を目標にする柴田。新人唯一の野手でドラフト5位の山縣秀内野手(22)=早稲田大=と共に打撃メニューも組まれていた。
だが、山縣がティーバッティングを開始しても、柴田はバットを取り出すことなく、ほかの投手陣と共に体幹トレーニングを行うため、ウエートルームへと向かった。練習後、打撃練習を回避した理由を質問され「バットがなかったので。(メーカーから)届いてなかった」と、苦笑いを浮かべながら〝舞台裏〟を明かした。
不慮の事態に動じず対処 「(アクシデントには)強いです」
6日の入寮時にも羽田空港内を30分間さまよい、最終的には空港から鎌ケ谷までタクシーで来たというドタバタ劇を演じていた。3日間で早くも2つ目の珍エピソードを生み出した格好となった。
「(アクシデントには)強いです。バットが届かなかったら、ピッチャーできるんで」と前向きなコメントを口にするなど、図らずも多少のことでは動じない強いメンタルを証明する形となった。
目指すは規格外の活躍
幸いこの日の昼までに無事、バットが到着した。「もう届いたんで、こっから本気でやっていきます」と、2日目以降は打撃練習も並行していくつもりだ。
「投手だけに限らず、自分は外野手だったり内野手だったり、いろいろなことをできるように。本当に野球というものを楽しみたいし、そこを評価してくださっているので、しっかり期待に応えられるように頑張っていきたい」。さまざまなポジションで〝獅子奮迅〟の活躍を目指す。