冬季スポーツ
2025/01/08 22:30 NEW

2季ぶり復帰の吉村紗也香がフォルティウスけん引 日本カーリング選手権優勝が五輪出場への絶対条件

日本選手権優勝へ意気込むフォルティウスの(左から)スキップ・吉村、サード・小谷、リード・近江谷、フィフス・小林=撮影・西川薫

日本代表決定戦へ持ち込む

 2026年ミラノ・コルティナ五輪日本代表選考を兼ねた日本カーリング選手権が2月2日から神奈川・横浜BUNTAIで開催される。21年12月に発足したフォルティウスは、今大会を制して9月に稚内で予定されている日本代表決定戦に持ち込むのが絶対条件だ。スキップの吉村紗也香(32)は出産を経て2季ぶりにチームに復帰。悲願の初五輪へけん引する。

昨年の優勝はSC軽井沢

 崖っぷちから日本代表の座をつかむ。昨年の日本選手権はSC軽井沢クラブが優勝しているため、フォルティウスに残された日本代表への可能性は今大会での優勝のみだ。1月8日には報道陣に練習を公開。スキップの吉村は3週間後に迫った絶対に負けられない戦いへ、「あとはやるしかない。勝つだけなので、そこのてっぺんを目指して、今できることをやっていくだけ」と気持ちを高ぶらせる。

出産経て復帰後すぐの軽井沢国際でV

 吉村は23年12月に長男を出産。23-24シーズンは休養に充て、今季2季ぶりに復活した。カナダ遠征を経て迎えた昨年12月の軽井沢国際選手権。昨年の日本選手権優勝のSC軽井沢クラブや海外チームが出場する中、準決勝で世界2位のスイス、決勝では同5位のスウェーデンを下して優勝した。

 「カーリング人生の中でこれだけ休んだことはなかったけど、その中で復帰するって決めて、ここまで状態を戻せたところは自信になりました。自分がプレーすることは、周りの支えがないとできないことなので、その支えがあって今ここに立てていることにすごく感謝してます。この状態までもってきてくれたトレーナーさんにも感謝しています。いろんな意味で覚悟が強くなった」。フィジカルのみならず、メンタル面でも成長し、見事に氷の上にカムバックした。

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