【一問一答】伏見寅威が説く〝朝活のススメ〟 ベストコンディションでプロ13年目に挑む
日本ハムの伏見寅威捕手(34)が9日、千葉・鎌ケ谷での自主トレを公開した。新たなライバルも加入した中で迎える新シーズンへ、ベテラン捕手は〝朝活〟でコンディションを整えて挑む。一問一答は以下の通り。
―鎌ケ谷での練習が続いている。体のキレなど順調か
「特に痛いところもなくできているので、順調だと思います」
―きょうは朝早くに鎌ケ谷入り。何時ぐらいに到着したか
「7時くらいですかね」
―グラウンドでは池田とランニングやキャッチボール。予定通りか
「たまたまいたので、たまたま一緒にやっただけです」
―バッティングなど精力的に体を動かしている。感覚はどうか
「ずっと続けてきているので、これからドカンと上げるつもりもない。シーズンが終わってからも特にそんなに休まずバットを振り続けてきているので、コツコツやりたいなっていうふうに思っています」
―このオフのテーマは
「いや、そんなないんですよね、テーマは。でも年齢も重ねてきてますし、体がどんどん動かなくなっていく。いろいろな人のアドバイスとかを受けながら。なので、休んでしまうと、それを取り戻すのに時間がかかる。僕はそんなに休まず、少しでも常に動いていくというか、動き続けている感じです。オフはそういう感じの、動き続けることをテーマにやっています」
―現役ドラフトでソフトバンクから吉田賢吾が加入し、ポジション争いも激化。刺激は受けているか
「いや、あんまり分かんないですけど。自分のやれることをやっていきたいなっていうふうには思っています」
―今後、キャンプが始まっていく。レギュラーシーズンに向けてどんな姿を見せていきたいか
「僕自身、3年契約の3年目で勝負のシーズンだと思っているので、今シーズンは絶対に今までで一番良い成績を収めたい。チームとしても、もちろん優勝を目指して頑張っていきたい」
―具体的に残したい数字はあるか
「ないです。とにかく全てにおいて良い1年にしたいなっていうふうに思います」
―年末年始はどう過ごしたか
「年末年始は例年通り、休むところは休んで。まあでも動いてましたね」
―実家には
「帰ってないです」
―ずっとこっち(関東)の方で
「札幌に基本的にいたんですけど」
―おみくじは引いたか
「おみくじは大吉です」
―幸先の良いスタート
「悪いよりはいいかなと思っています」
―室内練習場では隣で新人選手たちが練習していた。どう見ていたか
「あんまり見ていなかったです。でもみんな背がデカいっすね。最近の子はデカくてすごいですね」
―自分の1年目を思い出したり
「ありますね。それは思いました。僕は割と元気よくやってたんですけど、今年のルーキーの子たちはみんなスマートな感じで格好良いなと思います」
―2025年に野球以外で挑戦してみたいことは
「野球以外なー。なんですかね。特にないですね。僕ね、あんまりいろんなことやると、1つのことに集中できなくなっちゃうんですよ。野球以外に何かやったら、そっちの方に集中しちゃうんで。野球に集中した方が良くないですか?すみません、そっちの方で集中します」
―朝が早い
「でもいつも一緒。6時起きの7時スタート」
―シーズン中もそんな感じ
「シーズン中は試合に合わせてちゃんと来ているけど、このオフは時間の使い方もそうだけど、できるだけ有効に使いたいし。これはテーマなのか分かんないけど、一種の修行だと思ってやってます。朝早いとみんなやっぱりしんどいけど、そこも気持ち的に鍛えるために、朝早く起きるようにしてやっています」
―毎年そうだったか。それとも今年からか
「いや、オフは基本的にそういうメンタリティーで臨んで。今年も怠けないようにやりたいなっていうふうに思って、朝来ています」
―何かきっかけがあったのか
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「いや、きっかけっていうきっかけはなかったんですけど。でもオフの時に、みんないろんなテーマを持ってやっていて。同じ練習とかやっているから、別にいいじゃないですか、みたいな。トラさん早いです、みたいに言われていたけど、早く来る理由を探した時に、そういうのが見つかったというか。みんな、やっぱしんどいことからやればいいんですけどね。普通にトレーニングと同じメニューをやっていても同じかもしれないですけど、そこで少し差をつけるために、気持ち的にも成長できるっていうか。そのためにやっています」
―年齢を重ねると動きにくくなるという話があった。今、それは実感としてあるか
「いやいや、そこまでないですけどね。疲れが残ったりとか、そういうのはありますけど、実感としてはまだないです、そこまで」
―疲れを取るための工夫はしているか
「それはもう、もちろんケアの方を大事にしてますけど、疲れが残るというよりは年々、体が動きづらくなっていくっていうところで、今までの先輩方に、ベテランだった人も、引退された方とかにも話を聞いていたので。休むと、なかなか戻るまでに時間がかかって、そこから上げるのにまた時間がかかっちゃうから、という話を聞いていて。だったら、じゃあ動き続けた方がいいかなと思って。今は自分の中であんまり休まず」
―特別、疲労が蓄積されているわけではない
「そうですね。別にそこまでは」
―休まなくなったのは昨年やおととしくらいから
「最近は意識しています。でも、オフつくりますけど。その中でも、ずっと部屋の中でグダ~っていうのはしないで、外に出てたくさん歩いたりとか、そういうのを意識してやっているってだけで。特にここ最近2、3年間はそういう気持ちが強くなってやっています」
―練習を早めに切り上げて、この後は
「きょうはトレーニングがある日なので、帰ってトレーニングに行って。ない日はちょっとゆっくりして、みたいな」
―6時起きなら早めに寝ないと。何時ぐらいに寝ているか
「いや、でも(午後)11時ぐらい。そのぐらい」
―次の日が休みでもそんな感じか
「次の日が休みだったら、少しいつもできないようなことをしますけど。そういう休みの日ぐらいはちょっと遅く。さすがにね、1日が長すぎるんで」
―三が日はさすがに7時起きではなかった
「1日は朝っていうか、0時回って1時ぐらいに初詣に行ったんだけど。で、帰ってきたのが2時半とか3時ぐらいだったんで、そこからちょっとゆっくりして、っていう感じですかね。なので、さすがに7時起きではないです」
―初詣では何を願ったか
「初詣では、けがなく1年をっていうのと、さっき言ったような思いを一応、手を合わせて言ってきた感じですかね」
―昨年はおみくじを引いたか
「去年も大吉だったんじゃないかな。確か2年連続だったと思うんだけど」
―引いたのは1回だけか
「1回、1回(笑)。でも1回ね、凶が出て、さすがにこれじゃ終われないと思って、もう1回引いたら、また凶だった。うわーって3回引いて、吉ぐらいで終わったんだけど、それ以来、凶は出てなくて、大吉、大吉で来てるはず」
―北海道神宮か
「そうです、北海道神宮。(路面が)ツルツルで危なかったです。傾斜でふくらはぎ、めっちゃ張ったっす。練習よりツラい。危なかった」
―朝活という修行の先には何が待っていると思うか
「どうだろうな。でもポジティブにいく考えしかないから。皆さんはいろんなチーム事情だったり知っていると思いますけど、でもそれを考えちゃって、ネガティブになっても仕方ないなって、最近すごく思うので。年齢のこととかも結構、聞かれたりとかもありますけど、でも野球選手であるうちは、とにかく自分の良い成績を残せる1年にしたいんで、こういう今やっていることが良い方向につながるっていうふうにポジティブに考えて、毎日を取り組んでいきたいと思っています」
―数字の目標はないと言っていたが、こだわりたいところは
「契約の時に言った試合数だったら、全試合出たいって言いましたけど、とにかくたくさん試合に出たいっていう思いでいるので。試合に出れば、それなりに数字は付いてきてくれるんじゃないかなと思っているんで。あんまりホームランをバカバカ打つタイプでもないですし、なかなか数字の方で目標って立てづらいんで」
―盗塁阻止率だったり
「阻止率も…。だってピッチャーがクイックしないじゃないですか(苦笑)。見てください、バーヘイゲン。あのせいでどんだけ僕の阻止率下がってんの(苦笑)」
―伏見選手のせいじゃない
「なかなか言わないですよ、こんなこと(笑)」
―投手の責任もある
「投げられないでしょ。もう(次の塁に)着いてんだから、捕ったら(苦笑)」
―共同作業だからね
「だからそこをね、目標にするのはなかなか難しいんで」
―やっぱり言ってもダメか
「いや、でも頑張ってますよ。すごく頑張ってます。改善は、めちゃくちゃ頑張ってます。めちゃくちゃ頑張っているんですけど、やっぱりなかなか。だから、その姿勢を見てるんで、本人にはあんまり。やんないでくださいね、記事で(笑)。バーヘイゲンとかちょっと」
―誰もが知っているのでは
「見たら分かるじゃないですか。そういうのあるんで、なかなか。一緒に頑張りたい」
―キャンプまでの期間で上積みしたいことは
「トレーニングをちょっと変えたんですよね、1月。新しいところに行ってて、きょうも行くんですけど。そこは体の機能的な、機能改善と言いますか。筋力を上げるっていうよりは、使い方をもっとうまくするっていう、そっちの方向なので。ここ最近あんまりそういうトレーニングに対して、とんと時間を使っている感じはなかったので、この1月である程度、マスターして。2月、3月はキャンプとかで離れることになるんですけど、1人でもその良い方向に進むトレーニングができたらなって思っているんで、そこはちょっと新たな試みというか」
―パーソナルトレーニングみたいな感じ
「そんな感じです」
―今年からか
「今年からです」
―(東海大時代にバッテリーを組んだ)巨人の菅野がオリオールズに移籍することが決まった。何か話をしたか
「連絡はしました」
―どんな声をかけたか
「その前にも1回、食事に行ってて、メジャーの話とかいろいろ聞いていたんで。でもチームの話は全然してなかったんですけど、向こうで頑張りたいってことを言ってて。チームが決まった時に、僕自身すごいうれしかったし、菅野さん、僕が言うのもあれなんですけど、すごい頑張ってほしいなっていうふうに思ったんで、その気持ちを伝えて。で、『本当にありがとう』って返信をいただいて。『頑張ってくるよ』っていう。『もう一花咲かせる』って言ってました」