コンサドーレ
大卒ルーキー・木戸柊摩「一番下の立場から追い越せるように」 トップ下争いに名乗り
【コンサドーレ沖縄キャンプ】
■1月9日、沖縄・金武町陸上競技場
北海道コンサドーレ札幌のMF木戸柊摩(22)が9日、沖縄・金武町で開催中の1次キャンプに参加した。ハーフコートを使った実戦形式の練習では、トップ下を務め軽快な動きを披露。大阪体育大学を経由して札幌へ戻った期待のホープが、9年ぶりJ2を戦うクラブに揚力を生み出す。
「プロになった自覚」覚悟のキャンプ入り
柔らかなボールタッチが、ピッチの上でひときわ目を引く。稀少な攻撃センスを誇る男が、たくましさを増してチームに加わった。
充実のキャンプ2日目を終え、「プロになった自覚もあるし、覚悟を持ってこのキャンプに入った。今は体を動かしたり戦術的な落とし込みをする時期。コミュニケーションを取りながら、どうやって崩していくかを重点的にやって、良い感じで進んでいると思います」と爽やかに笑った。
ミシャサッカーから岩政流へ「面白くなると思う」
7年掛けてミシャが築いた札幌のサッカーを、下部組織育ちの木戸は深く理解している。岩政体制となった今季の戦術も、独自のパスサッカーがベースにある。
大学1年時からトップチームの練習に参加していた木戸は「アカデミー時代も特別指定のときも、ミシャのサッカーをやってきたので頭に入ってます。そこからアレンジ、変化して面白いサッカーになると思う。自分的にはすごくやりやすくて楽しみです」と胸を高鳴らせた。
大学4年間で守備面の課題を克服
高卒でのトップ昇格こそ叶わなかったが、大学で着実に力を蓄えた。攻撃的な選手でありながら、4年間は守備面の課題克服に注力。小さな体を効率的に使うことで、ボール奪取の能力が磨かれた。
成長を見守り続けた竹林強化部長は「アカデミーの時は球際が弱く、攻守の切り替えが遅かったけど大学でかなり鍛えられた。目に見えて守備の強度が上がっている」と、その成長ぶりに目を細める。