「スマイルジャパン」代表メンバー発表 4大会連続の五輪切符へ2月の最終予選勝ち抜く
2月6日から苫小牧で冬季五輪最終予選
日本アイスホッケー連盟は9日、東京都内で記者会見を開き、2月6日から9日に北海道・苫小牧で開催されるミラノ・コルティナ冬季五輪女子アイスホッケー最終予選に出場する日本代表「スマイルジャパン」メンバー23人を発表した。会見に出席したDF小池詩織主将(31、道路建設ペリグリン)やDF細山田茜(32、道路建設ペリグリン)などの経験あるベテランに若手選手を融合させて、2014年のソチ五輪から続く4大会連続5回目の出場をつかみにいく。
世界ランキング7位も飯塚監督に慢心なし
何が起こるか分からない最終予選だが、圧倒して予選を突破する―。世界ランキング7位の日本は中国(同12位)、フランス(同13位)、ポーランド(同20位)と総当たりのリーグ戦を行う。五輪切符を手にすることができるのは予選1位のみ。特に、6日の初戦で相まみえるフランスへの警戒度を高める。昨年12月にも対戦したが、2-3で敗れているだけに飯塚祐司監督(50)は「ランキング通りに収まるということはない」と現在の指標は気にすることなく、一戦必勝を誓った。
小池主将が苦労重ね世代間の融合進む
6位だった22年の北京五輪から世代交代が進んだ。多くの若手選手も日本代表に名を連ねるようになり、世代を超えた融合がテーマだった。北京五輪後にキャプテンに就任した小池主将は「世代ごとに集まってしまっていた」と当初は苦労していたようだが、自らいじられ役を買って出るなどして、若い選手との距離を縮めていった。時の経過と共にベテラン、中堅、若手のチームワークは高まり「仲の深いチームになってきている」と胸を張った。
あの連盟理事が決めポーズ「ゲッツ!」
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プロ野球のDeNAで監督を務めたアレックス・ラミレス氏(50)は日本アイスホッケー連盟の理事を務めており、この日の会見にも出席。「オリンピックの出場権を獲得することを心から願っています」とエールを送り「アイスホッケーの素晴らしさを知っていただく努力をする」と競技の〝宣伝〟に尽力することも約束した。フォトセッションでは出席者4人でラミレス氏が現役時代に決めポーズとしていた「ゲッツ!」を披露し、会見を締めくくった。
圧倒的全勝で五輪出場権つかむ
苫小牧駒沢大(現北洋大)出、そして苫小牧に本拠地を置く道路建設ペリグリンに所属する小池主将にとっては〝地元〟開催となる。「背中を押されるし、自信にもなる。苫小牧に来てから10年以上経ったんですけど、アイスホッケーが盛んな街の中でできることは本当に光栄」と慣れ親しんだ土地での戦いは確実に力に変わるはずだ。「チームの目標である圧倒して全勝し、チーム一丸となってオリンピックの出場権を獲得したい」。ここでつまずくわけにはいかない。残り1カ月で、万全を期す。
■スマイルジャパン メンバー表
GK20増原 海夕(23)道路建設ペリグリン
31川口 莉子(20)Daishin
30黒丸 春香(17)CrystalBlades
DF8 細山田 茜(32)道路建設ペリグリン
2 小池 詩織(31)道路建設ペリグリン
4 人里亜矢可(30)Linköping HC(SWE)
3 志賀 葵(25)TOYOTAシグナス
7 関 夏菜美(24)SEIBUプリンセスラビッツ
5 山下 栞(22)SEIBUプリンセスラビッツ
6 佐藤 虹羽(18)Daishin
FW15浮田 留衣(28)Daishin
18前田 涼風(28)道路建設ペリグリン
16永野元佳乃(26)SEIBUプリンセスラビッツ
24三浦 芽依(26)TOYOTAシグナス
17黒須 若菜(24)道路建設ペリグリン
27小山 玲弥(24)SEIBUプリンセスラビッツ
10山下 光(24)SEIBUプリンセスラビッツ
11志賀 紅音(23)Luleå HF(SWE)
21長岡 真鈴(22)SEIBUプリンセスラビッツ
61輪島 夢叶(22)道路建設ペリグリン
19伊藤 麻琴(20)TOYOTAシグナス
40野呂 里桜(20)Daishin
41野呂 莉里(20)Daishin