ファイターズ
《ハム番24時》1月11日
2軍施設の鎌ケ谷に、見慣れない丸刈りの選手がいた。近づいて見てみると、2022年オフに現役ドラフトで西武から加入した育成の松岡だった。練習終わりに声を掛けると「違和感しかないです」と照れながら、イメチェンした理由を明かしてくれた。
一昨日、ようやく見たという初夢が、髪をそるきっかけとなった。「面白くいえば、夢の中で坊主姿で1軍のマウンドで投げていた。エスコンです。あとは、覚悟です。育成だったら最後の年だと思う。支配下に上がらないといけないと思っているので、死ぬ気で。初心に戻ってやりました」。
以前の松岡は、パーマをかけ、ひげを蓄えていた時期もあった。「オシャレにいっていたんですけど、いらねえなって」。昨夜、自宅の風呂場で「最初、1分くらい鏡見ながらちゅうちょしました」と葛藤しながら、自らバリカンで3ミリに刈り上げた。
一夜明け、周囲の評価は上々。チームメートの北浦からは「御利益ありそう」とあがめられていた。ちなみに坊主頭は、プロ1年目だった20年以来。「1年目のプロ初登板の時、丸刈りだったんですよ。それも2軍の結果が悪くて、このままじゃダメだなって気合を入れるためにやった。そしたらなぜか1軍上がれて」。支配下復帰へ、吉兆の予感も漂う。