《沖縄キャンプ第1クール終了》全てはピッチ上で、選手たちが決着を付けるもの
【コンサドーレ沖縄キャンプ】
■1月11日、沖縄・金武町陸上競技場
北海道コンサドーレ札幌の沖縄1次キャンプは11日、第1クールを終了した。岩政大樹監督(42)は4日間を振り返り、上向く選手のコンディションと戦術の浸透に対して手応えを口にした。次クールからはトレーニングゲームが行われる予定。シーズン開幕を逆算し、歩調を強めていく。練習後の一問一答は以下の通り。
ー第1クールが終了
「第1段階としてコンディションを上げながら、戦術の大枠を理解してもらおうという期間。うまく進められたと思います」
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ー思い描いた通りに
「僕は思い描かないです。選手たちの様子を見ながら、夜な夜な翌日の練習を決めてます。毎日がその日暮らしなので(笑)。こういうところまで行きたいかな?という想像以上を行っているかもしれないですね」
ーあちらこちらで選手同士が戦術の会話をしている
「先程も選手に伝えましたが、それを続けてほしい。非常に良い雰囲気。僕のチーム作りは必要最低限の大枠の中で、選手たちが作り上げるようになってほしい。こちらが提示してジャッジして、イエスorノーを伝えながら、選手が言われたことをやる組織になっても面白くないし強くもない」
ーケガ人を出さずコンディションを上げることの両立を目指している
「コンディショニングも昨日、きょうのトレーニングを見たらキレが出てきている。みんなが持っているベースのレベルが高い。僕がやろうとしていることへの親和性も高い。想像以上です」
ー第2クールで進めたいことは
「ゲームが入ってくることが第一。ゲームに対して、より詳細に取り組んでいく。この辺を詰めないといけないとイメージしているので、いくつかの細かい点を提示していきます」
ーきょうの練習は10対10のミニゲームを行った。振り返って
「非常に前向きにやってくれている。競争というテーマの中で、昨年までと少し違うところに対しても選手たちは意欲的。僕は全選手をスタートラインに並べてます。その雰囲気の中でトレーニングができているのはプラスだなと思う」
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ー個人面談をしている。その内容は
「誰が僕のことをイジっているか?とか(笑)。人それぞれですけど、大事なのは面と向かって2人で話すこと。そこから先はどんな話でもいい。話をすることで選手のキャラクターや考えていることが分かる。今年のそれぞれのテーマを言葉にして僕に伝えてもらう。そのこと自体が大事。(面談が)終わった後にピッチに出てくる選手たちの顔やプレーはどんどん変わっている。すごくクリアになってプレーしているように見えますね」
ー選手選びが大変になる
「かなりのレベルの選手が揃っていてスタメンも、ベンチメンバーを選ぶのも大変。ポジションの配置、組み合わせもこれから試して変わってくる。トレーニングの中でも新しい発見がある。まだそういう段階。慌てず、焦らず見ていきたい。あと僕の考え方として、全てはピッチ上で選手たちが決着を付けるものだと思っている。ここで良いパフォーマンスをすれば、選手たちはみんな感じ取る。僕たちはそれを正確にキャッチして、選手たちが『なぜ、あいつが出ているんだ?』とならないように選ぶだけ。そういう意識で競争してほしい」
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