支配下選手となり、１軍でも活躍したからだろうか―。鎌ケ谷の屋内練習場で、今年初のブルペン投球を行った福島が、以前よりも大きく見えた気がした。プロの風格、オーラを感じたと右腕に伝えると「ないです、ないです。ただ細長いのが立っていただけです」と謙遜しつつ、「でもそうやって見えているなら良かったです。きょうは初めてでしたけど、思ったより投げられました。去年より投げられていた気がします。オフはもう３回目なので、（調整に）慣れはしました。（やってきたことが）積み重なっている感じはあります」と、表情に充実感をにじませ、確かな手応えを感じている様子だった。

　今年が高卒４年目。どんな１年にしたいか、という質問には「ずっと北海道にいられたらいいですね」と、１軍完走を意味する言葉を口にした。必然的に、初の開幕ローテーション入りを目指すことになる。開幕２カード目のソフトバンクは、昨季２度対戦し、防御率７.２７と打ち込まれたリベンジを期す相手。１戦目は伊藤の先発が内定しているが、２、３戦目は未定で、「（そこで）投げられたらいいですね」と立候補した。「紅白戦、大事です」と、春季キャンプ最初の実戦に照準を合わせた２１歳。２月にどんな投球を見せてくれるのか、期待が膨らんだ。