冬季スポーツ
2025/01/13 18:40 NEW

ジャンプ女子25年初戦は勢藤優花が7年ぶりV【HBC杯ジャンプ】

女子ラージヒルで優勝した勢藤(中央)、2位の伊藤(左)、3位の葛西=撮影・金田翔

■HBC杯ジャンプ(1月13日、札幌・大倉山ジャンプ競技場=ヒルサイズ137メートル

 2025年最初の国内ジャンプ大会「HBC杯」が13日、札幌・大倉山ジャンプ競技場で行われ、女子は今年4月からオカモトグループに所属する上川町出身の勢藤優花(27)が、ただひとり120メートル超えの飛躍を2本そろえ、7年ぶり2度目の優勝を果たした。18、19日の両日に同会場で開催されるW杯へ弾みをつけた。

伊藤との接戦制し表彰台で笑顔

 心機一転、勢藤が表彰台の一番高い場所で最高の笑顔を見せた。2位・伊藤とのポイント差はわずか2.1点。飛距離に単純換算すると1.17メートルの接戦を制した。「優勝できたことはすごくうれしいです。あまり勝てたことはないので。2番、3番、4番、5番がすごく多かった。どの試合でも1番になりたいと思っていましたが、やはり(伊藤)有希さんが強かったり、他の選手がすごく強かったりして目標を達成できていなかった。新年最初の試合で優勝できたのは、今週のワールドカップにもつながると思うし、またここで一番高いところに立ちたいという目標を強く意識するいいきっかけになった」。世界トップクラスが集結する地元ジャンプ台で、再びヒロイン候補に名乗りをあげる。

ヘビのように脱皮して「挑戦」

 今年の抱負は「挑戦」。勢藤が所属するオカモトグループは、道内を中心に全国でガソリンスタンドなどを展開する、帯広市に本社を置く企業。23年から2022年北京五輪スピードスケート銅メダリストの森重航(24)と競泳の坂田怜央(28)が所属している。「オカモトグループ自体がいろんなことに挑戦することを大切にしている会社でもあったので、私もジャンプに対して挑戦できる環境でトレーニングできている。私は自分でゴールを決めてしまうことがすごく多かった。これは辛いからやらないとか、すごくマイナスな気持ちでスタートすることが多いが、プラスの気持ちで苦手なことにも挑戦して、少しずつできないことをできるようにしていく年になれば」。今年の干支は「巳」。ヘビのように、一皮むけた自分になることを誓う。

トップの選手に近づくためには…

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