【一問一答】金村尚真 開幕投手指名に闘志みなぎる日々「シーズンオフでも気持ちが・・・」
今季の開幕投手に指名されている日本ハムの金村尚真投手(24)が14日、エスコンフィールド北海道で自主トレを公開。キャッチボールなどのメニューで調整した。3月28日に敵地で行われる西武戦まであと2カ月半。自身初の晴れ舞台に向けて、充実のオフ期間を過ごすことができている。エース・伊藤大海投手(27)からのアドバイスや、オフ期間の取り組みについて答えた一問一答は以下の通り。
―きょうの練習のテーマは
「まず12月はしっかり体をつくるっていう目的でやって、1月は技術面を重視してやろうかなっていう思いで。きょうは、スライダーやカット系が少し苦手なので、そこは(伊藤)大海さんに聞いたり、いろいろな人に聞いて試行錯誤しながらやりました」
―かなり出力を上げているように感じた
「いや、まだ全力で投げていないので。でも体も少しずつでき上がってきて、ちょっと全力で投げたいなって強い気持ちがあるので、そこは少し抑えながらやっていきます」
―昨年は鎌ケ谷で自主トレ。今季、エスコンを選んだ理由は
「まず一番は大海さんがいるっていうのがすごく僕の中で大きいです。あとは本当にすごいやりやすい環境だなって思いましたし、人数も少ないのでウエート(トレーニング)を自分の好きなタイミングでできますし、なんかすごくいいなと思ったので」
―以前、寒いのが苦手と
「エスコンの中はそんなに寒くないので、そこは特に。鎌ケ谷にいた時も外へ出るじゃないですか。風が冷たかったりしたので、あんまり変わらないかなと思います」
―伊藤と話も。握りの部分の話が多かった
「スラ、カット系となると、やっぱり大海さんがすごくいい球を投げていますので。そこは本当にシーズン中からですけど、たくさん聞いてるので。いいところを吸収しようかなって思うので、どんどん聞いてます」
―何かいいきっかけはつかめたか
「いつも聞いているので。で、聞いて『これはどう?』とか確認しながらやっているので、いつも通りかなって感じですね」
―契約更改の時には、開幕投手について伊藤がすごいプレッシャーをかけてくると話していた
「いや、いまだにかけてきますね、何かあるごとに。こういう公開(自主トレ)だったりで『いや、さすが開幕投手は違うな』っておちょくってくるので。すごくありがたいけど、あんまり言わないでほしい」
―開幕投手に指名されてのオフ。年末年始の過ごし方はこれまでと変わったか
「やっぱり意識が変わりました。去年だと、なかなか気持ちを入れるのに、シーズン終わってすぐには入らなかったりがあった。今年はもう決まっていたので、シーズンオフでも気持ちがあまり落ちなかったので、そこはすごく良かったんじゃないかなと思います」
―年末年始は沖縄へ
「はい、帰りました」
―家族からは何か開幕投手について言われたか
「そこまでなかったですね。それよりかは友達だったり、親戚だったり、そういった人たちがすごく喜んでいたので、もっと頑張らないといけないなって思いました」
―初詣や、おみくじは
「はい、行きました。大吉です」
―どんなことが書いていたか
「『先輩に頼れ』って書いてあったので、たくさん先輩に頼ろうかなって今年は思います」
―どの選手に一番、頼りたいか
「いや、でも本当に先輩だらけなので、去年なかなか聞けなかった人とか、今年はどんどん積極的にいろんな助言を聞きに行こうかなって思います」
―今シーズンはどういう投球スタイルでいきたいか
「去年は、なんとなく抑えてる感じがあって。ど真ん中に行って『うわ!』って思っても打者が打ち損じてくれたりだとか、そういうのがすごく多かった。三振を取りたい時に取れたり、そういうピッチングをしたいなっていうのは自分の中である。それこそ決め球をもっと増やしたりだとか、そういうピッチングがしたいので、そういうところをしっかり今、やってます」
―新たな球種は。今、取り組んでるボールは
「やっぱりスライダーですね。自分の中でそんなに得意じゃないので、曲げる系が。そこが得意になると、もうちょっとレベルアップできるのかなっていうのをすごく感じてるので、そこは練習していきます」
―その精度は
「いや、まだバッターに投げてないので分かんないですけど、自分の中では手応えを感じてます」
―今シーズンの目標
「まずは規定(投球回)に乗せて、2桁(勝利)っていうのを目標にやっていきたいなと思います」
―西武の開幕投手は今井。どんな投げ合いを
「なかなか点は取れないと思うので、まずは先に点を与えないっていうのを意識して、あとは味方の打線を信じて投げるだけです」
―西武の情報は気にかけるか
「あえてあんまり。まだオフシーズンは考えないようにしていたので。とりあえず自分、みたいな感じでやっていたので。そこはキャンプが始まってから考えようかなと思っています」
―契約更改の際は引っ越しで部屋がまだバタバタだと。落ち着いたか
「だいぶ落ち着きました」
―新庄監督がキャンプで選手の目の色を見ると話していた。開幕投手を任されている。目の色は何色
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「何色ですか?難しいな(笑)。やっぱ赤色じゃないですか。炎で」
―それはどういう気持ちの表れか
「やっぱ開幕、絶対に勝ちたいので。そこは自分の中で闘志が燃えているので。燃えている意味の赤でお願いします」
―伊藤からのアドバイスは
「カットボールの狙いどころですね。大海さんが言うには、ここらへん(※捕手から見て、中央より右上部分)を狙えよ、と言ってたので、ここらへんを狙ったら、しっかりボールが動いていた。僕の場合は結構、カットボールが抜けるのが多いんで、もうちょいそこらへんを意識してやった方がいいんじゃないかっていうのは、話しながらやりました」
―握りや腕の振りではなく
「目線というか狙いどころですね。握りだったり意識っていうのはずっと聞いてるので、そこは自分の中である程度、頭に入ってる。あとはそういう細かいところ。自分が思うところがあれば、すぐ聞くようにしています」
―最後に投げていたボールは
「最後はチェンジアップですね。それも去年のシーズンはなかなか投げることはなかったので、今年はいろんな球種を投げて試合をつくっていきたいなっていうのが自分の中でテーマとしてある。どのボールでも勝負できるっていうのを目標にやっているので、練習していました」
―大きな変化は
「チェンジ(アップ)があると、すごくピッチングが楽だなというのは周りのピッチャーを見ても思います。やっぱり(山崎)福也さんだったり、加藤さんはチェンジがあってすごく楽だな、楽そうだなと思うので、そういうボールがあればいいかなと思いました」
―チェンジアップの握りは昨年までと一緒か
「それこそシーズンが終わって鎌ケ谷で練習している時に、たまたまネコさん、金子さんに見てもらう時間があった。前々からネコさんにずっと聞いてたんですけど、あらためて教えてもらって投げたら、意外といい感じに行ったので、その意識を忘れずにやっていこうかなと。結構、多く投げてます」
―チェンジはいろいろ握り方がある。スプリットチェンジと聞こえたが
「それは今、練習中なんですけど、ネコさんの場合は中指と薬指にボールをかけて、真っすぐの握りで。それで真っすぐの回転をかけて、奥行きで勝負するみたいなチェンジアップなので。それを今、僕も投げたいなって思ってるので、そこを練習してます」
―それはいつ頃から
「いや、ずっとやってたんですけど、本当に難しいんです。難しくて。で、シーズン終わって、ネコさんに聞きにいってって感じですね。で、それでコツを教えてもらえたので、そこから徐々に良くなってきてるっていう感じですね」
―シーズンでも使えそうか
「そうですね。シーズンでは。あとはオープン戦に入って実際にバッターに投げてどういう反応するのかっていうの見て、自分で考えて使っていこうかなと思います」
―奥行きで勝負するというのは
「それこそ変化はしないんですよ。真っすぐと回転が一緒で、真っすぐより来ないみたいな。大げさに言うと、150キロの真っすぐと130後半の真っすぐみたいな。でも、腕の振りが一緒だと奥行きが出るじゃないですか」
―落とすということではない
「そうですね。はい」
―スライダーのイメージは誰の曲がりを意識するか
「もともとはめちゃくちゃ曲げようとしていた。それこそ大海さんだったり、ぎゅっと曲げるような変化球を投げようとずっと思っていたけど、なかなかあのスピードであんなに曲がらないんで。僕の場合は速くてしっかり曲がる。速くて強い球。そんなに曲げ幅はなくていいので、速くてしっかり、少しでもいいので曲がるようにはやっています」
―カット気味か
「そうですね。カットよりかは曲がるみたいな感じ」
―切れが増すために握力をつけると。その成果は
「今、感じていますね。スライダーの握りって、いつもはだいたい抜けていたんですよ。握力が伝わらなくて。最近はしっかりボールに圧力がかかっているなって感じるので。そこは成果が出ているんじゃないかなと思う」
―握力はどうやって訓練したか
「これくらいの5キロのボールでやっています。あとはトレーナーに教えてもらって」
―握力は測っているか
「最近は測っていない。本当に僕、弱いんです。シーズン中だとめちゃめちゃ強くて40とか」
―40キロは弱いか
「弱いんじゃないですか? 最低でも50は超えたいなと思ってやっています」
―沖縄には、いつからいつまでいた
「沖縄は29(日)に帰って、6日にこっち帰ってきたので。1週間ぐらいですかね」
―神社は沖縄か
「はい、行きました。いつも行っている場所に」
―名前は
「波上神社っていうところです。那覇にあるところです。いつも、そこに行っています」
―おみくじは1発か
「1発です。いつも1発しか引かないんですけど、大海さん、何発も引くらしくて。意味ないんじゃないかな(笑)」
―4回、引いたらしい
「意味ないんじゃないかな(笑)誰でも引けるじゃないですか(笑)」
―沖縄は良かったか
「いや、暑かったです。それこそ神社に半袖で行きました。めちゃくちゃ暑かったです。実家に帰って暖房ついてたんですよ。気温も19度とかだったのに、嘘だろと思ってすぐ消しました」
―こっちで生活して寒さに慣れた
「最近、意外と。車の乗り始めだけ寒いですね。暖房がつくまでの。それ以外、そんな寒いとあんまり思わないので。外に出る機会もあんまないですし、ほぼここにいるか家にいるかなので」
―先輩に頼ると。昨年なかなか聞けなかった先輩は
「宮(宮西)さんです。去年で仲良くなったみたいな感じなんですけど、それまでずっと怖くてあまり自分から、しゃべりかけられなかった。今になって、やっとイジってくれたり、一緒にご飯へ行ったりとかするようにもなった。今年からガンガン聞きに行こうと思います」
―年が変わり、開幕投手をより意識したか
「いや、そんなに。でもなんか大海さんも『ただ最初に投げるだけだから』みたいな。『開幕投手って思わない方がいいよ』っていうのはすごく言ってくださるので、そういう意識でいけばいいのかなって思います」
―開幕投手に指名されて気持ちが変わった。具体的に行動で変わったところは
「去年、おととしだと、ちょっと休める意識でいた。1月になったら、まあちゃんとやればいいか、みたいな甘い考えがあった。今年は12月から結構、練習に行ったりしてたので、そこに変化はあったのかなと思います」
―オープン戦も投げる日程が固定されてくる。調整しやすいか
「開幕に決まってるから、そこに合わせるってよりは1年目、2年目と変わらずに開幕ローテーションを狙っていくような意識でやっていかないといけない。決まっているからこそ、そこに合わせるんじゃなくて、みんなに認められるぐらいの結果を残さないとダメだなってのはすごく感じてる」
―ブルペンはこれからか
「本当は入りたいんですけど、大海さんがまだ早いって言うので。あっち(沖縄)に行って暖かくなってから投げてもいいんじゃないか?っていうのはおっしゃっていたので。そうだなと思ってるんですけど」
―名護に先乗り
「そうですね。先乗り行ってって感じですね。向こうでやって、良さそうだったらって感じですね」
―きょうはキャッチボールの相手を座らせていた
「最後にちょっと。(捕手に投げる)感覚がなくなるのが嫌なんで」
―今井と面識は
「全然ないんですけど。ジェシーとかが、なかなか打てないって言ってたので、点取られんなよって。すごくプレッシャー感じてます」
―アマチュア時代も対戦経験はないか
「僕が高1の時の高校3年生だったので、全然ないですね」