達孝太 収穫大の米国自主トレ ダメ元アタックで菊池雄星と会食 金言に感謝
鎌ケ谷で武者修行の成果を報告
日本ハムの達孝太投手(20)が15日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で取材に応じ、昨年末に初めて行った米国自主トレの成果を明かした。最先端の施設を利用し、データ解析やトレーニングを体験。現状の強みや課題が浮き彫りになった。また、滞在期間中、エンゼルスと契約したメジャーリーガーの菊池雄星投手(33)と食事会が実現。果敢な質問攻めで金言を授かり、貴重な経験を持ち帰った。
「体の大きい人たちがうじゃうじゃ」
刺激的な日々を送った。12月上旬から3週間ほど米国のアリゾナに滞在。科学的な分析を用いてパフォーマンス向上を目指す「ドライブライン」やトレーニングの専門施設「THPストレングス」などを訪れた。日本とは異なる環境に触れ「体の大きい人たちがそのへんにうじゃうじゃいる。その状況も新鮮でした。技術の面でも、細かいことは置いておいて、スピードを出すことに関してはすごい選手ばかりで、いい刺激になりました」と目を輝かせた。
194センチの長身で、ダイナミックな投球が持ち味の一つ。ただ、日本では同様の体格を持つ投手が少ないため、参考になる成功事例を見つけにくい。メジャーに目を向ければ、大型投手のサンプルは山ほどある。ポテンシャルを最大限に発揮するためのヒントを求めていた。
パワーは上位もフォームの回旋が遅い
昨季の投球データや現地で測定した数値をもとに、分析された。身長や平均球速で分類された大勢のグループの中で、パワーは上位だが、フォームの回旋が遅い、ということが判明した。柔軟性などの強みは保持したまま、課題に取り組むつもりで「自分が実際に体感できたのは良かった。方向性がはっきり見えたような気がします」とうなずいた。
偶然の出会いもあった。訪れた施設で、カブスに所属するニック・マドリガル内野手(27)がトレーニングしていた。迷わず、通訳を介してあいさつ。「知っていた選手だったのですぐ気づきました。カブスだったら今永さん、鈴木誠也さんもいるので、その話もちらっとして。頑張れよ、みたいな感じで言われました」