18日からジャンプ女子W杯札幌大会 春から名門実業団入りのJK佐藤柚月は初のW杯ポイント獲得目指す
■ノルディックスキー・ジャンプ女子W杯札幌大会
▽公式練習(1月17日、札幌・大倉山ジャンプ競技場=ヒルサイズ137メートル)
今季初の国内W杯に世界各国からトップ選手が来日。当初予定されていた予選は、一部の国の選手の荷物が届かず、18日に延期され、公式練習2本が行われた。日本勢はW杯遠征メンバーと国内選考を突破した12人が出場。最年少の佐藤柚月(札幌日大高3年)は、1回目108メートル、2回目に105メートルを飛んだ。今春、実業団の東京美装に、初の女子ジャンプ選手として入社することが内定。4度目の大舞台で、初のポイント獲得を目指す。
初出場から一歩ずつ前進
断続的に雪が降りしきる難しいコンデョションの中、2本の飛躍を終えた佐藤。「年明けのHBC杯から、ちょっとずつ、良い風にも恵まれて、自分の良いなっていうジャンプが出せるようになってきた。きょうも、もうちょっと飛距離を伸ばしたかったんですけど、安定したジャンプができたかな」。初出場した2年前は緊張が先立ち、力を発揮しきれなかった。昨年は初めて予選を通過して37位。「今までよりも上に行きたい、という気持ち、挑戦者というのがちょっとずつなくなってきたので、そこは自分でしっかりしなきゃ、と思ってます。今年は2本目に進んでワールドカップポイントをゲットしたい」。地元札幌の空に、ビッグジャンプを描く。
進学せず東京美装入りを決断
中学3年で国内大会を制するなど、早くから注目されてきた。次世代を担うホープは、大学へ進まず、1970年創部の名門・東京美装で腕を磨くことを選択した。女子選手は過去にアルペン種目でいたが、ジャンプ種目は初。「アットホームな感じで、みんな優しいイメージ。渡部陸太さん(29)とか、岩佐勇研さん(25)は、日大高校からの先輩なので、そういうトップの選手たちと一緒に練習して、自分も強くなりたいです」。男子と一緒に練習することで、成長を加速させる。