ファイターズ
2021/12/15 13:36

近藤3度目ベストナイン DH部門

2位に100票近く差をつけるダントツの最多投票で近藤がベストナインのDH部門を受賞

 2年連続の快挙だ! 日本野球機構(NPB)は14日、2021年シーズンのベストナインを発表し、日本ハムの近藤健介外野手(28)がパ・リーグのDH部門で選出された。同部門では3年ぶり2度目。昨季は外野手部門で受賞しており、2年連続3度目の勲章を手にした。今季は5位に終わったチームの中でリーグ3位の出塁率・413を記録するなど存在感を発揮。来季はビッグボス・新庄剛志監督(49)の下、さらなる飛躍を目指す。

2年連続の受賞

 ベストナインは球界を代表する選手の証し。日本ハムからただ1人選出された近藤は球団を通じ、「今シーズン、なかなか思うような結果がついてこない時期もありましたが、昨年に続いてベストナインに選ばれたことをうれしく思います」と喜びのコメントを出した。
 昨季は外野手部門で選出され、今季はDH部門で選ばれた。2年連続、通算では3度目。チームで3度以上の受賞は北海道移転後だけでも稲葉、田中賢、糸井、中田、大谷と、そうそうたる顔ぶれが並ぶ。強打者揃うパ・リーグで実力を証明し続けた近藤も、当たり前のように“レジェンド”たちの中に名を連ねた。
 今年は決して順風満帆のシーズンではなかった。右手に慢性的な痛みを抱え、打撃の状態は上がっては下がるの繰り返し。「良いのか悪いのかも自分では分からない。日替わりランチですね」と、日ごとに変わる状態と向き合いながら、必死に答えを探し続けた。
 1打席1打席を丁寧に積み重ね、徐々に成績を上げていった。最終的には133試合に出場し、打率・298、11本塁打、69打点をマーク。持ち前の選球眼で88四球を選び、出塁率は規定打席未到達だった2017年を含め、5年連続の4割超えを記録した。
 中心打者として恥じない好成績を残したが、満足はしていない。選手会長として、優勝争いに絡めなかった悔しさは人一倍強い。「チームは5位に終わってしまい、個人的にも悔しい1年だった」と唇をかんだ。
 今季の11本塁打はキャリアハイ。それでも新庄監督からは「30本、35本打てる」と発破をかけられた。長打力向上のため、現在は柳田(ソフトバンク)、村上(ヤクルト)ら侍ジャパンのチームメートたちを中心に、長距離砲たちの動画を見るのが日課。「(打球が)飛ぶのは共通点がある。どうやったら飛ぶのか常に考えながら」と、探究心は尽きることがない。
 自慢の出塁率に、本塁打を量産する長打力が加われば鬼に金棒。「来シーズンは新監督の下、今年以上の成績を残して、最後に笑って終えられるようにしたい」。進化を遂げた背番号8が、ビッグボス新体制で輝きを放つ。
(近藤裕介)

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