センバツ甲子園確実な東海大札幌高 今季初のスケートトレで悪戦苦闘
10年ぶりに出場確実 発表は24日
3月18日開幕のセンバツ甲子園に、10年ぶり7度目の出場が確実な東海大札幌高が18日、札幌・真駒内屋外スケート場で氷上トレを行った。選考委員会は1月24日に行われる。
転倒者続出 圧巻は帯広出身の鈴木捕手
昨年も月寒体育館で行ったが、5年ぶりにリニューアルした地元のリンクでは初。2年生27人のメンバーはスピードスケート、アイスホッケー、フィギュアと実力に合わせて選んだシューズを選択。みんな生まれたての子鹿のように脚をぷるぷる震わせながら、転倒する選手が続出。その中で、即席の〝最速王決定戦〟が行われ、帯広出身でスケート経験者の鈴木賢有捕手(2年)がダントツの速さで駆け抜けた。「スケートは足に(疲れが)くるので、普段使ってない筋肉とか使える。キャッチャーも下半身が重要なので、いいトレーニングになりそう」。ホッケーシューズで圧巻の滑りを披露した。
導入の意図はフィジカル強化
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目的は内転筋の強化だ。遠藤愛義監督(40)の方針で、昨年よりもオフのフィジカル強化を重視した一貫で行われた。鈴木はスクワットでチームナンバーワンの233キロを誇る。「自分は何回かプライベートで月寒体育館でトレーニングしてます」。月寒体育館が自宅から徒歩圏内ということもあり、札幌に引っ越した中学卒業前から筋トレで下半身を鍛えてきた。
年末年始に親戚から「頑張ってね」
24日の選考委員会まで1週間を切った。「まだ実感ない。年末年始に帰省した時にも親戚に『頑張ってね』とか、応援してもらったので、いよいよだな、というのもあります。メンバーとも『あと1週間だね』と話していた」。初詣のおみくじは3年連続の「小吉」。勝負ごとの欄には「日々を大事にすれば」。「春夏に向けて練習メニューは変わらないので、一日一日をしっかり過ごして金曜日までやっていきたい」。10年ぶりの吉報を、心を落ち着かせて待ち臨む。