有薗直輝 年俸抜かされた福島&柳川にメラっ「抜きかえしたい」春季キャンプで対戦熱望
同期2人に名指しで対戦要求!
日本ハムの有薗直輝内野手(21)が18日、千葉・鎌ケ谷で自主トレを行い、ブレーク間近の同学年投手たちに〝宣戦布告〟した。
達孝太投手(20)、福島蓮投手(21)、柳川大晟投手(21)らの名前を挙げ、春季キャンプ中の紅白戦での対戦を熱望。「絶対、負けません。ホームラン打ちたいです」と力を込めた。
次々と頭角を現す仲間たち
ライバル視する理由がある。昨季、育成入団だった福島と柳川が揃って支配下に昇格し、福島が先発で2勝、柳川が8セーブと躍動した。
ドラ1の達はプロ初勝利を挙げ、畔柳、松浦も5試合ずつ登板。一方で、有薗は1度も1軍昇格がなく、同期の活躍を指をくわえて見ていることしかできなかった。
「悔しい思いが本当に強かった。負けていられないと、思わされました」
プロは結果がすべて 年俸にも反映
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お金でも、差をつけられた。21年のドラフト2位は、1年目の推定年俸が600万円で、今季は630万円。一方、入団時は推定260万円だった福島と柳川は、今季そろって1600万円に大幅アップした。
「やっぱり、先に1軍で活躍されたことも悔しいですし、年俸で抜かれたので、そこも悔しいです」と正直な思いを口にし、「今年は1軍に行って、抜き返したいです」と再逆転を期した。
「長打を打ちたい」 内角攻めも望むところ
攻略のイメージは、すでにできている。「長打が持ち味なので、長打を打ちたい。真っすぐを投げてくるとは思うので、そこで打ち損じないようにしたいです」と直球に狙いを絞り、「インコースも全然、来てくださいって感じです」と、同学年ならではの厳しい内角攻めも歓迎した。
トレーニング&肉体改造も順調
レギュラー奪取へ、オフの取り組みも順調だ。昨年の秋季キャンプから本格的な肉体改造に取り組み、強度の高いトレーニングと食後のコーヒーなどで、脂肪減少に成功した。
「(昨年10月の)フェニックス・リーグの時は、106キロぐらいあったんですけど、今は100キロぐらい。脂肪だけでも4キロぐらい減りました。ランメニューをやっても、体が軽いです。守備でも最初の1歩目が出やすくなって、足さばきがしやすくなった」と、特に守備面で好影響を実感している。
今季プロ4年目 初本塁打も狙う
今季の目標は1軍での出場数を増やし、プロ初本塁打を放つことだ。
「やっぱり、ホームランは打ちたいです。もう4年目なので、そろそろ1軍でも結果を残さないといけない。去年は2軍で前半戦が悪すぎたので、もし2軍だったとしても前半戦で調子を上げて、もし1軍の誰かが崩れた時に、自分が最初に呼ばれるようにという気持ちでいます。開幕スタメンが理想ですけど、やっぱりまだ経験値もないので、隙があったら、すぐつけ込めるような状態にしておきたいです」。虎視眈々と飛躍の準備を整えている。
充実のオフを経て勝負のシーズンへ
年末年始は祖父母が住む静岡で過ごし、家族と初日の出を見ながら活躍を誓った。
「勝負の年」と位置づける高卒4年目。まずは2月の沖縄で同い年のライバルたちから特大アーチを放ち、1軍定着への足がかりにする。