冬季スポーツ
2025/01/18 20:15

余市出身・桜井梨子が初の予選突破でW杯デビュー リレハンメル五輪代表の父と挑む親子鷹【ジャンプ女子W杯札幌大会】

W杯5度目の出場で初めて予選を突破した桜井=撮影・西川薫

■ノルディックスキー・ジャンプ女子W杯札幌大会
▽個人第10戦(1月18日、札幌・大倉山ジャンプ競技場=ヒルサイズ137メートル)

 余市町出身の桜井梨子(21、あいおいニッセイ同和損保)が、W杯5度目の挑戦で初めて本戦に出場して35位に入った。19日の第2戦の出場権は手に入れられなかったため、次戦は24日の山形・蔵王大会。コーチを務める父で1994年リレハンメル五輪日本代表の仁さん(57)と、二人三脚で将来の五輪出場を目指す。札幌出身の佐藤柚月(札幌日大高3年)も28位で初のW杯ポイントを獲得。日本勢最上位は勢藤優花(27、オカモトグループ)が13位。高梨沙羅(28、クラレ)は14位、伊藤有希(30、土屋ホーム)が15位だった。

期待の日本女子の次世代エース

 日本女子の次世代エースと期待される新鋭が、ついにW杯デビューを果たした。桜井は23年1月のW杯札幌大会から4回連続で世界の壁にはね返されてきたが〝5度目の正直〟で壁を破った。「もうずっと予選落ちしてたので、本選に進めたのはすごく良かったんですけど、ポイント獲得を目標にしていたので、届かなかったのは、すごく反省点。また蔵王もあるので、そこに挑戦したい」。今季最後のW杯では、上位30位以内に入って2本目に進み、初のW杯ポイント獲得に照準を絞った。

W杯5度目の出場で初めて予選を突破した桜井=撮影・金田翔

 

 ゼッケンは3番。予選では94.5メートルを飛んで56人中37位で本戦に駒を進めた。「毎年1番スタートで、あまりいい条件で食べなかった。(国内開幕戦の)名寄で少し頑張って3番スタートで飛べたのも、少し自分の中で本戦に進めたきっかけかな」。本戦では3メートル飛距離を伸ばし、順位も二つ上げたが「少し上体から起き上がる動きが出ていたので、飛距離につながらなかったのかも。あとは飛び出してからロスが生まれてしまって、スキーと(スキーが)ぶつかりやすくなるのが課題。もう少し上体を起こさず進み、マキシマム(最高到達点)まで遠くに飛ぶことが課題」と修正点を口にした。

所属先の応援団に本戦に進む姿見せられ「ほっとした」

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