高嶺朋樹 数知れないピッチ内外での貢献「懸ける思いが強ければ強いほど、行動は変わる」
【コンサドーレ沖縄キャンプ】
■1月18日、沖縄・金武町陸上競技場
▽練習試合(30分×4) 札幌1-1栃木SC(1-0、0-1、0-0、0-0)
札幌得点者:青木
北海道コンサドーレ札幌のMF高嶺朋樹(27)が18日、1次キャンプ地の沖縄・金武町で行われた栃木SCとのトレーニングマッチに出場した。今季2度目の対外試合では、高い位置でボール奪取に成功するなど持ち味を発揮。格の違いを感じさせるプレーで存在感を示した。
相手のファウル誘発する攻撃的な守備
一瞬の隙を突き、カウンターを仕掛ける。背番号6は限られた出場時間の中で、随所に光るプレーを見せた。1本目の26分と30分には、ペナルティーエリア付近でボールを刈り取り、相手のファウルを誘発。攻撃的な守備スタイルで好機を演出した。
「前からの守備は岩政さんから求められていることで、自分の武器でもある。相手が強くなったときに同じ事をできるかは分からないけど、狙いのある守備ができている。30分だけでしたけど、その時間帯は自分たちがゲームをコントロールできた。これから練習試合を重ねる中で、もっとできるようにしたい」
仲間への信頼「後ろの存在は大きい」
仲間への信頼があるから、勇気を持って前に踏み出せる。今の札幌には、自らのストロングポイントを生かせる環境がある。
「『行っても良いよ』という声が掛かっているので、後ろの存在は大きいです。でも、まだ始まって10日間ぐらい。特に守備の面では、求められていることができていないことも多い。そこは自分自身もチーム全体でも、改善しながら取り組んでいきたい」
1本目のメンバーは実績豊富な選手が多く、選手たちの戦術理解度の高さを指揮官も認めている。
「レギュラーは決まっていないし横一線」
それでも、高嶺は「レギュラーは決まってないし横一線。若い選手も、去年は試合に絡んでいない選手もポジション争いに参加してほしい。開幕までまだ1カ月あって、序列は変わる。一人一人が今年に懸ける思いをしっかり出して、チーム力を上げていきたい」と、全体の底上げを願う。