ファイターズ
2025/01/20 18:10

《SHINJOの信条》(キャンプ初1軍の3年目野手に)3打数4安打ぐらい打つんじゃない? 全部ポテンヒットで

12球団監督会議に出席した新庄監督=撮影・近藤裕介

■12球団監督会議(1月20日、東京・品川)

―4回目の監督会議
「毎年、一番右だったんですけど、今年は左から2番目だったので、気持ち良かったー。順位順なんです。6位は一番右の端っこに追いやられるので、(今回は)気持ちいいなあって。来年はもう1つ左に行きたいと思いました」

―リラックスした様子だった
「いっつもリラックスしていますよ。でも今、ちょっと顔面を工事中なので、マスクが外せないんです。メンテナンスしています。開幕までには間に合うかな(笑)。今回の監督会議で決定になったことは、ピッチャーを交代する時に、監督が(マウンドに)行ってくれと。僕は行かないじゃないですか。ああ、嫌だなって。あれは僕の中では意味があるんですよ。毎回毎回、行くより、めちゃくちゃ大事な場面、ここという時に、僕が行きたいタイミングがあるんですよ。1年間、行かない時もあるんですけど、去年、おととしかな、行って声をかけて、さらに気合が入って抑えたことがあった。僕の方法というか、そういうのもあるので、うーん、と思いながら。でもそう決まったので。でも、行かなくてもペナルティはないと思うから、ちょっと一回、試してみます(笑)。僕には僕の方法があるので」

―提案したのは誰か
「審判本部長の方。あとは、交流戦で申告三振をつくっても良いんじゃないか(という提案があった)。監督が三振してこいと言っている時に、別に打席に立つ必要はないじゃないですか。『申告三振』と言えば、早くない? という話も出たし。あとは、日本の選手がメジャーリーグの帽子をかぶるのはどうなのか、あんまり良くないよねって。ダメじゃないですか、やっぱり自分のチームへのこだわりが(必要)。僕が一番こだわってないんですけど。選手は球団の、ファイターズだったらおしゃれっぽいファイターズの帽子があるので、それをかぶる。練習でもプライベートでも、メジャーの帽子をかぶる選手が多いんですよ」

―やめた方がいいと提案したのか
「いえ、話に出ました。今回は吉井監督がリーダーシップを取ってくれて、いろいろな質問をして聞いていたので、吉井さんに聞いた方がいいですね」

―今回、新庄監督から提案されたことは
「僕はポスティングで行って、1年でダメで、ソフトバンクに行くという、この流れはやめてほしいというのは言いました。だってめちゃくちゃ強くなるじゃない。面白くなくないですか。断トツで、去年も(貯金)40いくつ。うん、それはちょっと良くないかなって。そういうことは言いました」

―共感を得られたか
「いや、あんまり触れないでしょ、この問題に関しては。触れられないでしょ。僕はでも、違うものは違う、誰に何と思われようが、プロ野球にとって良くないというものに対して言っているだけなので」

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―過去には、新庄監督がセ・パのシャッフル案を出したこともあった
「ああ、言ってたね。そんな話、1ミリも出ない。たぶんもう、こう(右から左に流すように)されてますから。僕は面白いかなと思って言ったんですけど」

―今でも、その考えを持っているか
「ない!(笑)。だって1年たって、話に出てこないんだから、ないでしょ。でも、もしかしたら 何年後かに『新庄、なんか言ってたよね。ちょっと面白くない?』という話になるかもしれないし 」

―今回は提案しなかったことで、考えていることは
「うーん。今のままで良くないですか。だって観客動員も歴代、断トツらしいんですよ。だったら良くないですか。さらにエスコンが増やすので、大丈夫です」

―今シーズン、ファンをワクワクさせるために考えていることは
「去年みたいな戦い。ファイターズが一番、逆転勝ちが多かったので、 もうそういうコツは選手たちがつかみかけているから。それができていけば盛り上がると思う。勝ち負けより、面白い試合を見せたいですね。最後の最後まで。もうそれが一番じゃないかな。その結果、4位、5位でもいいかな。優勝はもちろん目指すんですけど。やっぱりエスコンでもエスコン以外でも、ちょっとファイターズの試合、もう勝ち負け関係なしに面白いから家族で行こう、だとか、友達とチケットを一緒に買って行こうとか、そういうチームでありたい。楽しい試合を見せたいと思います」

―申告三振は誰の提案か
「(ソフトバンクの)小久保監督が」

―賛成か
「いや、別に僕は(どちらでもいい)。もしかして、気が変わるかもしれない。『三振してこい』って言って、1球見て、いやいやと。うちの選手なら打ちよるかもしれんしね。いきなり、カポーンって」

―申告三振の狙いはスピードアップ、試合時間短縮だと思うが、新庄監督の中でそれにつながるアイデアは
「僕、7回(制)にしてほしい。そしたら、7回を全力でいけるようにピッチャーをつぎ込んで。そうしたら、全部が解決するんじゃないかなと思いますけど。やっぱり、9回、見たいですか? 7回か8回で良くないですか」

―肌感覚で、7回の方がやりやすいか
「いや、やったことないから分からない。7回で勝つための方法が生まれてくると思う。僕がファンとして球場にいたら、7回が良いかな」

―選手としても長年プレーして、九回に思い入れはないか
「ないないないない。ないですよ。だって、七回の裏が九回の裏に変わるだけでしょ。新しいシステムになったら、3カ月もしたら慣れますよ」

―タイブレークも面白いか
「それも面白いっちゃ面白いですよね。僕はもう、1アウト満塁から始まるのが一番、好きですけどね。キャンプでもやりましたしね。ピッチャーも練習になるし、バッターもいろんなことを考えながら打席に立てるから」

―ポスティングについては、どういう流れで発言したのか
「吉井監督から、ポスティングシステムに対してどう思いますか、新庄監督、と言われたので」

―何かしらルールを整備した方が良いのではないか、という意図か
「うん。やっぱりこの、今、有原くんがいて、上沢くんがいて。もしですよ。これが、青柳くんとか、小笠原くんもそうだし、佐々木くんにしても、何かトラブルがあったり活躍できなくて、万が一、首を切られましたとなったら、間違いなく欲しいじゃない。それが(みんな)ソフトバンクに行ってしまう、という流れはつくってほしくないかなって」

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―理想的には、どういうルールがあると良いと思うか
「(アメリカに)行って、帰ってきて(前所属チームで)1年やってから、じゃない?」

―最低1年は
「最低1年が良いですね。うん」

―日本でのFA取得までではなく、1年で
「1年で良いと思う。1年向こうに行って、ダメで、さあ違う球団となると、監督をしている立場としては『は?』とはなりますよね。やっぱり。ベストは、向こうでもう1年やること。マイナーでどれだけつらかろうが、どんな理由であろうが。1年、2年、3年やったら、ああ、よく夢に向かってトライしたんだと。よその球団に行くことになっても、まあ、仕方ないかな、という判断にはなるかもしれない。戻って来てほしいけどね。それは良いピッチャーだし。良いピッチャーじゃないと、向こうにポスティングで行けないし。というところはありますよね」

―キャンプの振り分けが発表された。ルーキーは全員2軍
「慌てる必要ない。4日目に紅白戦をして。もう選手たちを信頼しているから。1、2年目みたいに、じっくりこの選手は誰でとか、勉強する必要も全くないし。足が何秒で、肩がAとかBとか、書く必要ないし」

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―達が初の1軍スタート
「もう、ちょっと期待しても良いでしょ? 期待に応えられなかったら、枠には入れないということ。レベルが上がってきたので、レギュラーに入り込むレベルも高くなっているから、これは面白いんじゃないですか。ファンの方たちも、僕も面白いし、選手たちも。実際、数字的には大した成績は残していないからね。でもフロントがすごい年俸を上げてくれたしね。その期待に選手たちがしっかり応えてほしいから」

―野手では山口アタルも1軍
「うん。見たくないですか? 彼の自分からファイターズに名前をアピールして、こっちに来てテスト受けて受かって、けがはしてしまいましたけど、去年けがしていなかったら(背番号が)2桁になっていたかもしれない選手。何が良いかって、思いっきり。そんなに軸がブレずに振って、1軍の投手だったらグワって振るから、セカンドとファーストの後ろにふぁんふぁんふぁんふぁんふぁーんって(落とせる)。バットの出が良いから。3打数4安打ぐらい打つんじゃない? 全部ポテンヒットで。インコースも持っていけるから」

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