道産子ルーキーの渋谷純希 同期の仲間、先輩のエールを胸に奮闘中「最強のフィジカルを目指してやっていきたい」
■新人合同自主トレ(1月20日、鎌ケ谷)
育成ドラフト2位の大型左腕
日本ハムの育成ドラフト2位ルーキー・渋谷純希投手(18)が千葉・鎌ケ谷の2軍施設で行われている新人合同自主トレに参加。ノックや体幹トレーニングなどのメニューで汗を流した。
道産子左腕は故郷の北海道を離れて練習にいそしむ日々を過ごしている。同期の仲間や道産子の先輩から受けたエールを励みに、キャンプインに向けてさらなる上積みを目指す。
初めての寮生活 「野球に集中できている」
6日の入寮からちょうど2週間。道産子ルーキーが鎌ケ谷の地で奮闘を続けている。高校まで自宅通学だっただけに、初めての寮生活に戸惑うこともあった。
それでも「今は徐々に慣れてきて、野球に集中することができています」と、着実に新生活に順応しつつある。
プロの練習メニューにも徐々に順応
そして順応が進んでいるのは寮生活だけではない。〝本業〟の野球についても「使ったことのない機械、やったことのない動作が多くて、最初は戸惑っていたんですけど、今は慣れてきた」と、合同自主トレのメニューも順調に消化中だ。
手応えを感じる中で気も引き締める。「慣れている時が一番、危ないって言われているので、一日一日、大事にやっていきたいと思っています」。予期せぬけがを負わぬように、慎重さも持ち合わせながら合同自主トレ完走を目指している。
負けない練習量 課題も明確化
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渋谷も含め、新人8人で行っている合同自主トレ。「(メニューの実施回数を)人一倍、数多く。(みんなが)10回だったら、自分は11回、12回と回数を増やしてやっている」。練習量の多さでは他者に引けを取っていないと自負するが、「キャッチボールの球の質があまり良くない」と課題も明確になってきている。
「土台がまだ全然できていないので、この1年はしっかりと最強のフィジカルを目指して、やっていきたいと思っています」と、さらなるレベルアップを目指していく。
グラウンドを離れれば仲間
同期入団の選手たちは、野球においては競争し合うライバルだが、寮生活では互いに支え合う大切な仲間だ。入寮直後は、同学年の柴田獅子投手(18)や清水大暉投手(18)といつも一緒にいることを明かしていた。
「今もずっと部屋に来ますね、あの人たちは(笑)」と口にするなど、仲の良さは相変わらずだ。2週間が経過して「大学生の人たちもフレンドリーに話しかけてくれたり。本当に話しやすいです」。友情の輪は大学生ルーキーたちにまで拡大中だ。
憧れの存在とも頻繁にコミュニケーション
寮生活の中で、同じ道産子の先輩とも巡り合うことができた。「札幌出身の今川選手が結構、話しかけてくれたりします」。現在27歳の今川は、小学生時代からファイターズファンである渋谷にとって、ずっと見てきた憧れの存在だ。
そんな今川の優しさに直接、触れることができた。「すごいですね」と喜びを口にする。「同じ道内の選手。頑張っていきたいと思っています」。道産子ルーキーが残りわずかとなった合同自主トレで存在感をアピールしていく。