ファイターズ
《ハム番24時》1月20日
2022年のドラフト1位右腕・達が、キャンプインを目前に控えて調子を上げてきている。20日には鎌ケ谷で、このオフ3度目のブルペン入り。練習後の取材では「良かったですよ。真っすぐも」と手応えを口にしていた。
だが実は過去2回のブルペンを「1回目、2回目に入った時はラインも出ていなかったので。自分の思っていたところにコントロールもできていなくて。大丈夫かな、というよりは、どうやって持っていこうかなと考えていたんですけど」と振り返るように、ここまではあまり良い感触をつかめなかったそうだ。
しかし達は動じなかった。「回数を重ねていくごとにだんだん必ず良くなっていくのがこの時期なので。そんなに心配はしていなかったですね」と、強じんなメンタルを発揮し、この日の〝好投〟へと結びつけた。
「きょう(ブルペンに)入って、だいぶいい形にまとまってきたので。まとまり出したら次は出力を上げていかないといけない。ここからどんどん出力を上げていこうかなと思っています」と、さらなる上昇を目指している。
このオフシーズンには自費でのアメリカ武者修行を敢行。技術面はもちろん、精神面でも大きな成長を遂げて日本へと戻ってきた。その成果を発揮したいのは当然だろう。今季の目標として2ケタ勝利を掲げる。
「いきなり2ケタを勝てるのか、という疑問を抱かれる人も多いと思いますけど、本当にそれだけの準備をこの3年間してきたつもりなので。自分自身は現実的な数字なのかなと思っています」
プロ4年目を迎えた未完の大器からは、チームのエースへと登り詰めそうなムードが漂っている。背番号16の今季の投球が今から楽しみだ。