夏季スポーツ
ラグビー日本代表のリーチ・マイケルが後輩に超ド級のプレゼント約束「札幌山の手高校をリフォーム」
21日に10年ぶり母校訪問
ラグビー日本代表で札幌山の手高出身のリーチ・マイケル(37)が21日、10年ぶりに母校を訪問した。全校集会では、母校の建て替えの実現を後輩たちに約束した。リーチが所属するリーグワン・東芝ブレイブルーパス東京は3月30日に大和プレミストドームで三重ホンダヒートと対戦する。
リップサービスじゃない、本気だ。東海大を卒業して東芝入りする際、生涯の目標を紙に書いた。日本代表入りと勝利、東芝での日本一。さらに火事で焼失した故郷・ニュージーランドの実家の再建など、ほぼ全てを成し遂げたが「ただひとつだけ、まだ達成できていないことがあって、それが自分の人生の中で一番やりたいことです。それは札幌山の手高校をリフォーム、建て替えること」とサプライズ発言すると、体育館に集まった全校生徒から、この日最も大きな拍手が注がれた。
「札幌山の手じゃなかったら、ここまで成長できていない」
それだけ強い思い入れがある。13年に日本国籍を取得。2度目のW杯出場となった15年イングランド大会の南アフリカ戦で世紀のジャイアントキリングを起こすなど、これまで4度W杯に出場。その原点が、異国からの留学生を優しく受け入れてくれた札幌山の手での高校生活だ。「最初教室に入った時、不安だった。3年間でできた仲間や経験、ここで過ごした3年間は良かった。札幌山の手じゃなかったら、ここまで成長できていない。セカンドホーム」と声を大にする。2021年に開催された東京五輪後には、都内で展示されていた〝リーチ像〟がグラウンドに移設されるなど、同校の歴史の一部となっている。