選手会長・松本剛 レギュラー再奪取への熱き思いを語る 久々金髪のワケも
沖縄・伊江島で今季に懸ける胸の内を激白
日本ハムの松本剛外野手(31)が自主トレを行っていた沖縄・伊江島で今季に懸ける熱い思いを語った。
昨季は選手会長としてチームをけん引した一方、打率.236と不振に苦しんだ。見返したい-。そんな強い覚悟を持って、熾烈(しれつ)な外野のレギュラー争いに挑む。
狙うは金メダル!
南国の強い日差しを浴び、金髪がより輝いて見えた。松本剛は照れ笑いを浮かべながら、明るい髪色にした理由を明かした。
「めちゃめちゃ久しぶり。まあ、金メダルを目指すって意味で、金にしていこうかなって。日本一っていうところで。キャンプインも金で入りたいなって思って。このまま(髪色が)持てばいいけど。もしかしたら調整してキャンプインを迎えるか。そこは考え中です」
スタメン予想にモチベーション上昇
今月22日まで同地でチームメートの石井、野村、細川と合同自主トレを実施。このオフは例年以上に危機感を持って練習を行っている。
「レギュラーが確定していないのは、自分が一番、分かっています。周りの評価も耳にして、耳に入りますし、スタメン予想であったりとか。そういうので僕を外している方がいるのは見ているので、まずはそこを見返そうかなって」
SNSやネットを開けば、嫌でもニュースが飛び込んでくる。2025年の開幕スタメン予想に、自身の名前がないこともある。
「見るっていうか、目に入る。今はそういう世界じゃないですか。野球の情報を見ていたら、野球のネタが上がってくるし。本当にそういうの見るとね。批判とかじゃなくて、良い意味でムカつかせてくれるので、まずはそういう人たちの予想を外したいなと思いますね」
苦しみ抜いた24年シーズン 再出発を期す今季
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2022年に首位打者のタイトルを獲得し、プロ11年目でレギュラーの座をつかんだ。そんな松本剛にとって、昨シーズンは初めて味わう苦しみだった。
「もちろんやっていて苦しかったし、こんなにうまくいかないこともあるんだなと感じたシーズンでした。でも、いい危機感を感じられたシーズンでもあった。みんな当たるところだと思うんですけど、レギュラーでいる難しさを昨年、感じた。本当にもう一回、レギュラーを取りにいくというところからスタートだなと思います」
エース右腕の言葉で自身の役割を再確認
チームリーダーとして、仲間の前では気丈に振る舞った。報われたと思った瞬間があった。昨季、投手2冠に輝くなど活躍した伊藤は、チームMVPとして松本剛の名を挙げ「誰よりもチームを気にかけていた」と感謝してくれた。
「素直にすごくうれしかったし、僕の役目ってそういう部分も絶対、必要だと思っている。自分の成績だけ考えてやれよっていう方々もたくさんいらっしゃいますし、自分の耳にも入ってきます。ただ、やっぱり何て言うんだろうな…。個人競技じゃないので、きれい事を言うわけではないですけど、チームスポーツですし、やっぱ誰かが引っ張らないといけないのが事実だと僕は思っている。そこの役目は誰でもできることではないと思うので、僕がそういう役割を今年もやって、もちろん成績で引っ張らないといけないですけど、プラスアルファでそういうところをしっかりできればと思います」
不可欠なチーム内競争 「そこは大歓迎」
昨季は若手選手が台頭し、チームは2年連続の最下位から2位と躍進。激化するポジション争いも望むところだ。
「いいことだと思います。チーム内での競争は絶対に必要なことだと思うので、そこは大歓迎といいますか、全力でぶつかり合って、打ち勝った者だけが試合に出られる世界なので。しっかり勝負していきたいなと思います」
そう言い切った松本剛の表情は、自信に満ちあふれていた。