ファイターズ
2025/01/25 18:45

道産子右腕・玉井大翔 完全復活へ 大胆なフォーム改造を支えた人たちとはー

ブルペンでの投球練習を終え、笑顔を見せる玉井=撮影・桜田史宏

新フォームで臨むプロ9年目シーズン

 日本ハムの玉井大翔投手(32)が背水の覚悟でプロ9年目のシーズンに臨む。

 25日に沖縄・名護で行われた先乗り合同自主トレではブルペン入り。チームメートの加藤貴之投手(32)、自主トレ先のかずさマジック監督・渡辺俊介氏(48)の助言もあってサイド気味にした新フォームに手応えを感じている。

沖縄・名護で先乗り自主トレ中

 朝9時前。静まりかえったグラウンドに、精悍(せいかん)な顔つきで歩く玉井の姿があった。

 「痩せたと、めっちゃ言われるんですけど、全然です」。そう言って笑ったが、フェースラインはどこかシャープになっていた。

年明けは加藤とともに君津球場でトレーニング

 年明けから加藤とともに古巣の社会人チーム、かずさマジックの本拠地・君津球場で自主トレ。これまで「痩せちゃうから」と避けてきたウオーキングを取り入れた。

 「加藤もやっていたので、そこから一緒に歩くようになって。俊介さんと歩いた時に歩き方がひどいよっていうところから、いろいろ教えてもらって、ピッチングが変わってきました。ウオーキングがすごいしっくりきています」

昨季は1軍登板なし 今年に懸ける思いは人一倍

 昨季は腰痛に悩まされ、プロ入り後初めて1軍登板なしに終わった。春季キャンプは2軍スタート。今年6月で33歳とベテランの域に達し、自分の置かれている状況は理解している。

 「やるしかないので。危機感はめちゃめちゃありますよ。今年ダメだったら終わりだし。今年終わるか、あと3年できるかの瀬戸際にいると思う。今年投げられれば、自分の中でも少し、やれる気がしているので。できるだけ1軍で投げる。それしかないです」

変化球も交えてブルペンで熱投60球

 今季の巻き返しへ、このオフから腕の位置を下げた投球フォームに挑戦。この日はブルペン入りし、フォーク、カットボールなど変化球を交えて60球を投げた。

 「去年とかより全然、感覚はいいです。君津に行って、ちょっとつかんだみたいなところはあります」と表情は明るい。

左腕のフワッとしたアドバイス

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