【一問一答】福田俊 初の青柳塾は収穫大「諦めの悪い男になる」
日本ハムの福田俊投手(28)が25日、2軍施設のある千葉・鎌ケ谷でキャッチボールなどを行い、汗を流した。今オフは、チームメートの生田目翼投手(29)から誘いを受け、米大リーグ・フィリーズへの移籍が決まった元阪神の青柳晃洋投手(31)らとの合同自主トレに初参加。球界を代表する右腕から技術面やメンタル面でさまざまな助言を受け、大きな収穫を得た。一問一答は以下の通り。
―青柳らとの自主トレはどうだったか
「面白かったです。2週間だったので、体が変わったとかはないですけど、考え方は変わりました。青柳さんは『足を着いてから投げる』ということをすごく意識されていて、その中で上(半身)と下(半身)のバランスをすごい大事にしている。その練習の一環で、サードからファーストにステップ踏んで投げる練習があって。ステップを踏んで思いっきり投げたら、プロ野球選手なら誰でもいい球が行くんですけど、6割ぐらいの力でしっかり伸びるボールを投げるという練習らしく、ちょっと難しかったです。上と下のタイミングを合わせて投げる練習をひたすらやっていました」
―徐々にコツをつかんでいったのか
「そうですね。どうしても(体の)開きが早くなっちゃうのは、自覚症状ありなんですけど、タイミングが合えば確かにいいボールが行くので、その確率を上げるというか、そういう部分は勉強になりました」
―青柳から、どんな考え方を学んだのか
「自分で自分を追い込まない。これやっちゃいけない、あれやっちゃいけないみたいにどうしてもなっちゃうので、自分を許すポイントをつくっていると言っていた。話を聞いていて、すごくいいなと思いました。カウントの取り方も、頭では分かっているんですけど、いざマウンドに立ったら、打たれたくない気持ちが出てきちゃう。そこはもう大胆に、ストライクゾーンを半分に分けてぐらいの気持ちで、外内、高め低めで分けて取りにいくというか、そういう話もありました。あとは何を言っていたかな」
―(スマートフォンでメモを確認)
「メモしないと忘れちゃうんですよ。(新球の)シュートを練習していたんすけど、『まず、どういう使い方をしたいかを先に考えた方がいいよ』と言われました。自分が今、持っている球種と、新しく加える球。どういうシュートだったら一番、有効か、というような。それをイメージした上で、どういう曲げ方をするのかというのも教えてもらいました。僕、普段は遠投ってやらないんですけど、遠投をやったんですよ。遠投で思いっきり投げた時に、体のブレとか開きとか、球が弱くなったりとかがある。それは、マウンドで力んだ時に出る問題点と一緒というか、つながってくる。マウンドで力んだ時と、遠投で力んだ時はつながってくるという話をしていて、へぇーと思ってやっていました」
―初めて聞く話が多かったか
「そうだったり、自分が思っていることを再確認する話だったり。あともうほんとに技術的なこと」
―みんなで食事にも行っていた。野球以外の話は
「プライベート、ちょっとNGです(笑)。ちょっと話せない(笑)。青柳さんは、グラウンドで完結させるって言っていました。変な話、(練習の)スタートから終わりまでは野球モードで、プライベートはもう自由で。言い方が難しいですけど、メリハリをつけて、ちょっと遅くまで遊んでいたとしても、(練習が)始まったらもうやるよっていう、メリハリはすごい言っていました」
―楽しそうな雰囲気
「面白かったですよ。楽しかったです。(プロ)7年目で初めて、(自主トレで)どこかに行ったんですけど、みんないい人たちで楽しかったです。お世話になりました」
―生田目が誘ってくれた
「感謝です」
―きょうも一緒に練習していたが、さらに仲が深まったか
「そうですね。同期なので、7年目」
―2人で頑張ろうな、みたいな
「あらたまって頑張ろうなみたいなのは、あまりないですけど、頑張らないとなと思っています。なばさん(生田目)は去年、ずっと1軍にいて、僕はずっとファームにいたので。一緒に投げたいですね」
―最終日に青柳から参加メンバーへ訓示があった