高校野球
2025/01/25 21:45

駒苫の香田誉士史元監督が札幌で講演会開催 ナンバーワンポーズ誕生秘話などを明かす

駒大苫小牧のナンバーワンポーズ誕生秘話を明かした香田元監督(左)と2連覇時の主将・林氏=撮影・西川薫

道勢甲子園初優勝&2連覇導いた名将

 駒大苫小牧の元監督で、現在は駒沢大で指揮を執っている香田誉士史監督(53)が25日、札幌市内で講演会を行った。香田監督は、2004年夏の甲子園で駒大苫小牧を北海道勢春夏通じて初の優勝に導き、翌年には2連覇、翌々年も準優勝と、道内高校野球の歴史を築いた名将だ。

V2時の主将・林氏も登壇

 第1部となったプロメンタルトレーナー・秋山ひろたか氏の講演に引き続き、第2部にも登壇した香田監督。同校就任時の苦労話や、ナンバーワンポーズの誕生秘話などを、連覇時の主将で現在は駒沢大ヘッドコーチ(HC)を務めている林裕也氏(37)も交えて約2時間に渡って熱弁を振るった。講演会後には、当時のエースで昨年12月に巨人への移籍が決まった田中将大投手(36)にエールも送った。

2005年8月20日、全国高校野球選手権の優勝旗を手に笑顔を見せる駒大苫小牧の林主将

 

いつも北海道のことは気にしてる

 〝勝ち過ぎた監督〟が札幌で久しぶりに講演会を行った。壇上では、「いつも北海道のことは気になっているし、野球だけじゃなく、いろんな分野でも発展があることは、いつも見てるし、望んでいる。歴史の中で、自分らが日本一となって皆さんに喜んでもらって。現在の高校野球も、そこがあって、さらに発展してきている部分は絶対あると思います。北海道の代表が今年はどこが(甲子園に)出るのかな? よし勝てよって、陰ながらすごく気になっている。本当に応援している」と、北海道への思いは変わらないことを明かした。

 社会人野球の西部ガス監督を辞任する際には、自宅のある北海道に戻ることも頭をかすめたが、昨春から母校の駒大で指揮を執っている。「いまは駒沢大学を常勝、日本一にする、そこに心が夢中、まっしぐら」と、母校の再建に全力投球している。

現役選手は生まれる前の出来事

高校生の質問に応える香田元監督(中央)と林氏

 

 約200人の入場者のうち、半分ほどが現役の高校生。「君らは何年生まれ?」との問いかけに「2007年」と返されると、「(もう自分たちの時代は) 終わっている。駒大苫小牧では2004年が優勝、2005年が優勝で、2006が準優勝で、2007は甲子園1回戦で広陵(広島)に負けている。もう夏の大会の後に(退任)だったんでね。それは分からないよね、完全にね」。

 現役の球児が生まれる前の大記録だったが、参加した多くの高校生は熱心にノートにペンを走らせていた。講演の終盤に行われた高校生からの質問にも、身振り手振りを交え、丁寧に応えて見せた。

全国的に有名なナンバーワンポーズ「俺がつくったということではない」

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