冬季スポーツ
2021/12/15 14:05

駒苫 3大会連続30度目V 全道高校アイスホッケー

3大会連続30度目の全道王者に輝き、笑顔満開の駒大苫小牧の選手たち(撮影・桜田史宏)

■全道高校アイスホッケー選手権 最終日 14日、帯広の森アイスアリーナ

 決勝が行われ、駒大苫小牧が5―1で清水を下し、コロナ禍で中止の昨年を挟み、3大会連続30度目の優勝を果たした。主将のFW森田琉稀亜(3年)ら主力3人がU20日本代表遠征で欠場する中、1年生FW大久保魁斗が森田の抜けたセットに入って2得点。選手層の厚さを見せつけた。今大会上位8校は来年1月18日に青森で開催される全国大会に出場する。

1年小久保が主力欠場の穴埋めた

 主力3人が抜けても駒大苫小牧の強さは際立っていた。普段は副主将で、代役主将を務めたFW花田匠(3年)は「連覇を止めるわけにはいかなかった。3連覇することができて、うれしい。(森田主将にも)いい報告ができる」と、ほっとした表情を浮かべた。
 良血FW大久保が、1年生ながら2得点をマークした。父・智仁さん(45)は、同校OBで日本リーグの西武や、日光アイスバックスで活躍。昨季から東北フリーブレイズで指揮を執る。さらに兄・雅斗さん(東洋大1年)もOBで、U20日本代表というサラブレッドだ。
 今大会前までは第3セットだったが、森田が抜けたセットの花田主将とFW鈴木富士(2年)と組んで第2セットに昇格。1―0の第1ピリオド9分に、相手陣内で豪快なロングシュートを決めると、第2ピリオド3分すぎには、パックを持ったまま相手ゴール裏へ回り込んで、技ありシュート。「1点目は練習通り。2点目は、最初は空いている選手へ出そうとしたが、マークが付いていたので、自分が打った方が確率が高い」と、冷静な判断で存在感を示した。
 全国では3年ぶりの王座奪回へ避けては通れない強敵たちが待ち構える。中でも武修館には8月の全国高校選抜、11月の全道高校選抜と2連敗。11月は0―4とFW陣が1点も奪えず、屈辱の完封負けを喫した。
 大久保は「次の試合でも負ける気はない。自分たちのホッケーで優勝したい」と、キッパリ。頼もしい1年生の点取り屋が、リベンジの舞台へ目をぎらつかせた。
(西川薫)

清水 全国へ守備立て直す

 17年ぶりの優勝ならず―。高橋仙人監督(51)は「1ピリが全てだよ」と指示を出したが、序盤から駒大苫小牧の圧力に守勢にまわり、失点を重ねた。全国へ向け「DFから積極的にシュートを打ち、FWはスクリーンを。パワープレーの決定率を上げ、3回に1回は決められるように」と次を見据えた。FW下坪久晃主将(3年)は「きょうはシュートブロックができていなかった。全国では簡単にシュートを打たせないようにしたい」と巻き返しを誓った。

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