《ハム番24時》1月26日
午後、誰もいなくなった鎌ケ谷の室内練習場に、今川、梅林、万波の3人が集まってバッティング談議に花を咲かせていた。話題は当然、ムーキー・ベッツだ。先日、奇跡的にマンツーマン指導を受けた梅林に対し、今川、万波は「うらやましい」と口を揃えた。
梅林を指導するベッツの動画を見せてもらった万波は「やっぱりすごいなと思いました。とんでもないクオリティー。僕がやりたいことともすごく近くて、実際に僕が練習に行った施設の人にも、ムーキー・ベッツの試合の映像を見ながら、この動きが良くて、僕にはその動きがないとか、そういう話をすごくしてもらっていたんです。あらためて軽打の段階から、すごい動きのクオリティーだなと思いました。世界のトップは、体の使い方からバットの扱いから、全て含めて技術がやっぱりすごいです」と、野球少年のように目を輝かせていた。
梅林はなぜ、メジャーMVPのスーパースターから指導を受けられたのだろうか。さまざまな偶然が重なったことはもちろんだが、それだけではない気がする。万波の言葉が、しっくりきた。
【梅林優貴 ムーキー・ベッツと過ごした奇跡の3日間! 「今、おまえのフォームで直せるところが何点かある」】
「マジ、人生何があるか、分からない。でも記事を見ていたら、(梅林から)手伝いでもいいから行かせてほしいと。もし、(自分が)逆の(ベッツの)立場だったら、そう言ってくれる人ってうれしい。本当にうまくなりたくて来ている感じとか、下心がないような感じとかが、すごい伝わったんだろうな、というのは、記事を読んで感じました。ウメさん(梅林)のバッティングとかに対する、真っすぐな気持ちとか、届いたのかなと。そういうのが世界共通なんだなと思うと、いいっすよね。どこにいても同じことが好きな者同士が、短時間で仲良くなれるとかって、すげーすてきなことだなと思います」