ファイターズ
2025/01/26 21:05

【一問一答】梅林優貴 ベッツとの奇跡の交流を回想 次のオフはアメリカにー

ブルペンで斎藤の球を受ける梅林=撮影・近藤裕介

 日本ハムの梅林優貴捕手(26)が26日、自主トレを行っている千葉・鎌ケ谷の2軍施設で報道陣の取材に応じ、米大リーグ・ドジャースのムーキー・ベッツ内野手(32)と共に過ごした3日間をあらためて振り返った。一問一答は以下の通り。

【梅林優貴 ムーキー・ベッツと過ごした奇跡の3日間! 「今、おまえのフォームで直せるところが何点かある」】

―ベッツと接することになった経緯は
「ドジャースの知り合いの方がいて、東京で練習場所がないかという話をされて。僕も年末にしようと思っていろいろ探してはいたんですけど、その場所を何個か紹介して。『誰が(練習)するの?』と聞いたらベッツと言っていて。絶対に邪魔しないから見に行かせてほしいと、一目見られたら、と話して。(練習場所に)どんなボールがあるか分からなかったので、ちょうど車にあったNPBボールと、ノックバットとかを準備して。グローブは鎌ケ谷にアタル(山口)がいたので、持ってきてもらいました。練習場に行って、ノックを打たせてもらって。たぶん、そういう準備とかの話を聞いていたと思うので、ちょっとご飯行くかとなって、それで行かせてもらったような感じです」

―一緒に練習もしたのか
「いや、僕はその時はもうノックを打っただけで、キャッチボールをしてノックを打っただけという感じです」

―3日間、一緒に過ごしたのか
「3日間です。初日はキャッチボールをしてノックを打っただけで、あとの2日は一緒に練習しました」

―どんなアドバイスを受けたのか
「ベッツは(今の時期は)バッティングをしないらしくて、代わりに僕にずっと付きっきりで教えてもらいました」

―印象に残ったことは
「ドリルと練習と試合というのを全部別に考えていて。ドリルでよければ練習でもいいし、ドリルと練習がよければ試合では絶対にいいはずだから、その試合の結果は気にしないみたいな、そういう話はされました」

―練習で肘の使い方、内から出すような動きをしていた。ベッツと関係しているのか
「そうです。右肘の使い方を、ちょっと考えた方がいいんじゃないかと言われたので。教えてもらって4日ぐらいたつんですけど、この4日間ぐらい、手投げとかは打っていなくて、(ティー)スタンドでまずフォームを作ってもいいかなと思って、ずっとそれでやってますね」

―やってみて手応えは
「動きを(ベッツに指導された形に)近づけていくことが一番。自分の打感とかが逆に、邪魔をしている可能性もあるので、その辺は全部消そうとしています。きょうも右手だけで、たぶん2時間ぐらい打ちました。ずっとそういう練習ばかりしているので、感覚がちょっとずつこれで変わってくればいいかなと。たぶんそんなに右手だけで練習することってないと思うんですけど、今度、左手があって両手があって、動いた球となったときに、少しでもいい反応が出たらいいなと思います」

―普通には振らないのか
「日本で今まで教えてもらった動きが逆に邪魔をしているような印象があったので。今まで26年、たぶん野球は15年ぐらいですけど、そのイメージをちょっとずつ消せるように、というような感じですかね」

―腹をくくらないとなかなかできない
「そうですよね。ただ、やっぱり僕自身も変化が(必要だと感じている)。合わなければ辞めたらいいだけだと思うので、今はとりあえずやってみて。どんないい人の映像を見ていても、その(ベッツに指導された)動きが確かに出ているので。ベッツの映像を見ていて、なんでこんなにバットがきれいに出るんだろうと。MLBのバッターとかも、この感じでこんな打球が飛ぶんだろうと。謎が1個解けたような感じがありました」

―チームメートの反響は
「きょうは少ないですけど、おはようと言われるよりもベッツ、ベッツと言われます(笑)」

―インスタのコメント欄にも仲間が反応
「出ていましたね」

―ベッツ本人からもメッセージが
「はい。コメントをもらって、うれしかったです。すごい」

―技術以外で感じたすごさは
「僕が思っている印象ですけど、確か今年の年俸が45億で、それ以外にもいろんなことをしているので、もっと稼いでいるわけじゃないですか。そのベッツが、スタンドティーを準備してくれたり、ドリル用の何かを準備してくれたり。もうベッツがティーを置いてくれるスタッフと同じような動きをしてくれて。僕がベッツに対して何かするのは当たり前じゃないですか。ベッツが僕から学べることって全然ないと思うんですけど、たぶん、何かを吸収しようと思って、そうやって接してくれている、というのはすごく感じましたね」

―もともとベッツの動画は見ていたのか
「すごく見ていました。実際、ベッツもスイングスピードがあまり速くなくて。僕もスイングスピードが速くないんですよ。だから遅い中で飛ばす、しかもMVPも取っている。どういう原理で打っているのかなと。映像で見たことがあるんですけど、それを実際に本人に解説してもらって、今までの謎が解けたような感じはありました」

―なんと呼んでいたのか
「ムーキーと言っていました。あっちはウメって言っていました」

―連絡先は
「はい、交換させてもらって。本当にいつでも連絡してね、というような感じで言ってもらって」

―迷ったときには連絡できるのか
「そうです。もう本当に、送らせてもらおうかなと思います」

―ベッツ師匠のためにも
「そうですね、こうやって注目を浴びることってなかなかないと思う。今回、僕のことを知らない人が知ってくれた。僕が変なことをしたら、ベッツの株も下がっちゃうので、教えてもらったことを無駄にしないように、とは思いますね」

―届けたい活躍は
「ベッツはたぶん冗談で3割8分、40本ね、みたいな話をしていて。たぶんその活躍ができたら、年俸が上がるので、オフは1カ月ぐらいアメリカに泊まるから教えてね、という話をしたんですよ。だからアメリカに行けるぐらい年俸が上がったらいいなと思います。具体的な成績とかはまだ全然イメージできていないですけど」

―今年に懸ける思いは
「支配下から育成に落ちた時も、やっていることは一緒。去年、1軍でちょっとですけど試合に出た時に、3年目に1軍で初めて出た時ほどの絶望はなかったんですよ。ピッチャーは佐々木朗希で、そういうピッチャーを相手にしても、絶対に打てないなとは感じなくて。去年は僕が出ていた場所が2軍だっただけで、それが1軍になっても今までよりもできるという自信もあります。だから今年、どこでやるか分からないですし、1軍でも2軍でも、そこの軸はぶらさないように、できるという自信を持ちながら、今年はやりたいと思っています」

―万波にも連絡した
「まんちゅうには(ベッツと)会った初日に言って、(万波が)アメリカで習っていることと、いろいろ共通してるところもあった。確かにそういうことが、技術として出ているんだな、というのは感じました」

【《ハム番24時》1月26日】

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